世界の医療事情

アンゴラ

平成30年10月

1 国名・都市名(国際電話番号)

 アンゴラ共和国(ルアンダ)(国際電話国番号244)

2 公館の住所・電話番号

住所:Torres Loanda, 2F, Rua Abdel Nasser, Ingombota, Luanda, Angola.
電話:(244) -222-442007, 441662 Fax: (244) -222-44988 (毎週土日休館)

4 衛生・医療事情一般

(1)気候/地誌

 アンゴラはアフリカの南部に位置し,南にナミビア,東にザンビア,北部はコンゴ民主共和国,西は大西洋に囲まれています。気候は,海岸沿いはサバンナ気候,内陸部は熱帯雨林気候,南部海岸沿いは砂漠気候と多様な気候にあります。首都Luanda(ルアンダ)は,近海に寒流が流れているため,低緯度に位置し海沿いの街であるにもかかわらず,気候はサバンナ気候と過ごしやすい気候です。雨期(11月頃~5月頃)乾期(6月頃~10月頃)に別れます。雨期は良く晴れますが,時折激しい雨が降り,気温は20~35度前後,乾期は曇りがちで,雨はほとんど降らず,気温も18~27度前後と比較的涼しいため,朝夕は上着が必要になることもあります。年間降水量は400ミリと日本の約1/4程度の少雨です。

(2)一般情報

 首都Luanda(ルアンダ)の物価は異常に高く,日常生活品は輸入が多いために日本と比較してかなり高めです。貧富の差は大きく不衛生な環境で生活する人たちが半数以上います。地方の人が首都ルアンダに流入し公衆衛生の悪化に拍車をかけています。2015年12月から2017年6月にかけて,アンゴラで大規模な黄熱病の流行がありました。この間疑い患者4,306人と死亡者376人が報告されました。このうち,患者884人と死亡者121人では診断が検査で確認されました。この疾患はワクチンの接種することにより予防することができますが,当地ではワクチン,注射器具などの材料不足,地方への輸送手段,医療関係者,国民の知識・理解不足,よいとはいえない公衆衛生状態などの根本的な原因が背景にあることも考えておく必要があります。

(3)医療水準/医療制度

ア 公立病院では医師などスタッフは英語ができず,医療機器も少ないため,満足な治療を受けることができません。また,医療費はほぼ無料のため,大変混雑をしています。地方では医療サービスが十分に受けられないのが現状で伝統医療に頼る住民が多くいます。

イ 私立病院の医療レベルは公立病院よりも高く,MRI,CT,血管撮影装置,透析設備,集中治療室を備えた病院や,24時間救急受け入れの病院もあります。但し,医師,特に専門医は常勤ではなく不在なことがあり,また,英語が通じる医師は限られています。入院の場合,保証金の前払いが要求され,最低でも数十万円相当の現金が必要となります。

ウ 支払いは会社等が契約していない限り自費となります。因みに単純な頭部の怪我で入院の場合は,入院時に1,800米ドル,2週間で15,000米ドル(サグラダ エスペランサ病院)頭部MRIが1,100米ドル,血管撮影MRAを加えると3,300米ドル(ジラソール病院),足の単純レントゲン100米ドル,診察代100米ドル(クリメド クリニック)です。

エ 救急搬送システムは確立していませんが,私立病院で救急車を頼む場合は,実費で事前契約する必要があります。また,脳外科手術、心臓手術、癌治療など高度の医療を必要とする場合は緊急の場合を除き,日本での治療をお勧めします。輸血,外傷など時間的余裕が1~2日あれば南アフリカ共和国あるいはヨーロッパの医療先進国に移送して治療することが良いでしょう。輸血による感染の危険性が報告されています。緊急移送費を含んだ海外医療保険に入っておくことが必要です。

(4)病院受診時のアドバイス

 国公私立を問わずパスポート,クレジットカード(VISAが多い),現金の用意とポルトガル語の通訳を連れてくことをお勧めします。私立の場合前払いが原則ですのでご注意ください。実際に保険金が支払われるのは数週間から月単位で時間がかかる場合があります。病院にかかる前に日本の保険会社に一報しておけば後の処理がスムーズになります。

(5)水質

 水道水は大腸菌などの細菌に汚染されている場合があり,飲料水には適さないので,市販のミネラルウォーターを購入するか,重金属や細菌を除去可能な浄水器を用意してください。河川,湖水は住血吸虫の汚染地域です。泳いだり,体を浸けたりしないようにしてください。

(6)食品衛生

 生野菜は寄生虫がついていることがあります。十分浄水で洗うか火を通してください。卵,魚,肉は十分に火を通してください。食中毒が日常茶飯事で発生しています。日本で届け出でが必要な細菌性赤痢,コレラ,腸チフス,出血性細菌性腸炎などが多く見られます。

5 かかり易い病気・怪我

 アンゴラでは統計が正確では無いことがあります。WHOなど国際機関も政府発表を元に作られており記載された数字は参考値としてください。

(1)交通事故

 ルアンダでは交通事故が多発しています。朝晩の渋滞はひどく譲り合うことは殆ど見られません。事故の多い原因として道路が狭い,交差点の信号が壊れている,違法駐車,無謀なミニバス,オートバイの運転などがあげられます。特に危険なのはミニバスです。数が多く,運転は殆ど暴走していると言っても過言ではありません。またオートバイは車間を縫うように走行し逆走も多く見られます。追突や衝突は日常茶飯事です。更に車の整備不良が多く路上でトラックやバス脱輪,エンストしている様はよく見られます。その他、夜間の照明が無い,横断歩道の未整備,警察官の交通整理の未熟さ,法令の不遵守など複合的な問題を抱えています。交通ルール,歩行者を守るといった基本的な姿勢にかけています。アンゴラで運転する場合はなるべく大きな車を使用してください。交通事故による重傷外傷を治療できる病院はありません。第三国に搬送できるよう,十分な保険に加入しておく必要があります。

(2)熱帯マラリア

 マラリア発生件数は年間100万人を超えています。その殆どが熱帯マラリアで2017年には3000人余が死亡しています。感染地域は全土に及び地域的には北部が高流行地域です。首都ルアンダを含む中部,海岸地域は中等度で南部は季節性です。Cunene州,Cuando Cubango州,Huila州では特に注意が必要です。

 2013年には在留邦人22名が発症しています。2012年には風邪と自己判断された方がお亡くなりなりました。アンゴラでは最も警戒すべき感染症です。典型的な症状は38度以上の発熱ですが,風邪の症状,下痢や腹痛といった消化器症状を伴ったりすることもあり,体調不良が3日間続く場合はクリニック等を受診してください。早期の診断,治療が肝要で発熱したら直ぐにクリニック等を受診するか,簡易式診断キットで検査すれば便利です。但し簡易式検査は偽陰性があるため解熱するまで毎日検査する必要があります。治療は当地医療機関,医務官室ではコアルテム(Coartem20/120 Novartis社)が主流です。1回4錠,1日2回,3日間合計24錠内服します。重症の場合は入院し点滴治療が必要になりますので必ず医療機関を受診してください。マラリアの対策は,マラリアを媒介するハマダラカに刺されないようにすることが最も大切になります。ハマダラカは日没から日の出までの夜間に主に活動します。そのため夜間の長袖,長ズボンの着用,虫除けスプレーや蚊取り線香等の使用をお勧めします。また,マラリアの予防内服に関しては,当地での滞在場所や滞在期間によりますが,渡航前に日本の専門の医師と相談していただければと思います。帰国後発熱をした場合には,医師に必ずアフリカに滞在したこと,マラリア,デング熱等の感染症の疑いが無いか訴えてください。また,日本ではマラリアを診療できる医療機関が限られており特に地方では診断が遅れ死亡するケースもあり注意が必要です。

(3)デング熱

 原因として生活排水や水たまりに媒介となる蚊が発生するためのようです。マラリアと同じように高熱で発症します。蚊に刺されて3日間から1週間くらいで症状が出てきます。マラリアと違いウイルスによる感染症のために効く薬はありません。治療は対症療法のみです。特徴的な症状として体に発疹が出現します。一般的には自然治癒しますが,数パーセントに,デング出血熱と言われ死亡するケースもあるので注意が必要です。蚊に刺されないようにする,38度以上の急激な発熱があれば直ぐにクリニックを受診することが肝要です。

(4)食中毒

 アンゴラでは日常茶飯事に食中毒が起きています。その実数は把握されていません。原因菌はサルモネラ、ビブリオ、ブドウ球菌,大腸菌のみならず腸チフス、コレラ、赤痢アメーバー,A型肝炎ウイルス,出血性細菌性腸炎などありとあらゆる細菌,ウイルスが関係しています。ある水道水を検査したところ大腸菌が検出されました。飲料水には適しません。料理人から一般人まで公衆衛生に対する教育、知識は皆無でその一番の犠牲者は幼い子供達です。多くが下痢で亡くなっています。食中毒の一般的な症状は下痢,嘔吐,腹痛,発熱です。食べて直ぐに症状が出るより数時間から1日後に出る場合が多いようです。下痢,嘔吐による脱水が起こると尿が少なくなり回数も減るでしょう。水分の補給が重要です。高度の脱水では点滴が必要です。下痢は細菌や毒素を体外に出そうという生理的現象ですから,下痢の早期に止めるようなお薬を内服するのは控えた方が無難です。整腸剤の方が良いでしょう。但し,コレラなど抗生物質の投与が不可欠な場合もあり、血便を伴っていたり症状がひどい場合は早めに医療機関を受診してください。

ア 腸管出血性大腸菌感染症

 臨床的特徴:臨床症状は腹痛,水様性下痢及び血便です。嘔吐や38度台の高熱を伴うこともあります。さらにベロ毒素の作用により溶血性貧血,急性腎不全を来し,溶血性尿毒症症候群(Hemolytic Uremic Syndrome, HUS)を引き起こすことがあります。小児や高齢者では痙攣,昏睡,脳症などによって致命症となることがあります。

イ 腸チフス

 臨床的特徴:潜伏期間は7~14日で発熱を伴って発症します。患者,保菌者の便と尿が感染源となります。39度を超える高熱が1週間以上も続き,比較的徐脈,バラ疹,脾腫,下痢などの症状を呈し,腸出血,腸穿孔を起こすこともあります。重症例では意識障害や難聴が起きることもある。無症状病原体保有者はほとんどが胆嚢内保菌者であり,胆石保有者や慢性胆嚢炎に合併することが多く,永続保菌者となることが多いです。

ウ 細菌性赤痢

 臨床的特徴:潜伏期は1~5日(大多数は3日以内)。主要病変は大腸,特にS状結腸の粘膜の出血性化膿性炎症,潰瘍を形成することもあります。このため発熱,下痢,腹痛を伴うテネスムス(tenesmus;しぶり腹-便意は強いがなかなか排便できないこと),膿・粘血便の排泄などの赤痢特有の症状を呈します。近年,軽症下痢あるいは無症状に経過する例が多いです。症状は一般に成人よりも小児の方が重いです。

エ コレラ

 臨床的特徴:潜伏期間は数時間から5日,通常1日前後である。近年のエルトールコレラは軽症の水様性下痢や軟便で経過することが多いですが,まれに“米のとぎ汁”様の便臭のない水様便を1日数リットルから数十リットルも排泄し,激しい嘔吐を繰り返します。その結果,著しい脱水と電解質の喪失,チアノーゼ,体重の減少,頻脈,血圧の低下,皮膚の乾燥や弾力性の消失,無尿,虚脱などの症状,及び低カリウム血症による腓腹筋(ときには大腿筋)の痙攣がおこります。胃切除を受けた人や高齢者では重症になることがあり,また死亡例もまれにみられます。

オ A型肝炎

 臨床的特徴:主たる感染経路は,汚染された食品や水などを介した経口的な感染です。潜伏期間は平均4週間です。感染期間は,ウイルスが便に排泄される発病の3~4週間前から発症後数か月にわたります。主な臨床症状は発熱,全身倦怠感,食欲不振で,黄疸,肝腫大などの肝症状が認められます。一般に予後は良く,慢性化することはありませんが,まれに劇症化することがあります。小児では不顕性感染や軽症のことが多いです。特異的な治療法はなく,対症療法が中心となります。

(5)消化管寄生虫症

アメーバ赤痢

 臨床的特徴:病型は腸管アメーバ症と腸管外アメーバ症に大別されます。腸管アメーバ症は下痢,粘血便,しぶり腹,鼓腸,排便時の下腹部痛,不快感などの症状を伴う慢性腸管感染症であり,典型的にはイチゴゼリー状の粘血便を排泄しますが,数日から数週間の間隔で増悪と寛解を繰り返すことが多いです。潰瘍の好発部位は盲腸から上行結腸にかけてと,S字結腸から直腸にかけての大腸です。まれに腸管外アメーバ症。多くは腸管部よりアメーバが血行性に転移することによりますが,肝膿瘍が最も高頻度にみられます。成肉芽腫性病変が形成されたり,潰瘍部が壊死性に穿孔したりすることもあります。人男性に多いです。高熱(38~40度),季肋部痛,吐き気,嘔吐,体重減少,寝汗,全身倦怠感などを伴います。膿瘍が破裂すると腹膜,胸膜や心外膜にも病変が形成されます。その他,皮膚,脳や肺に膿瘍が形成されることがあります。

(6)麻疹(はしか)

 熱性発疹性の感染症です。症状としては,はじめに38度以上の発熱とともに鼻水や咳,目の充血,目やに,頭痛といった風邪症状が認められます。一旦解熱するかのように見えてから,全身性の発疹が認められ,高熱が4~5日続きます。感染してから回復するまでの1ヶ月間程,体の抵抗力が低下してしまいます。この間に細菌の二次感染や結核の顕在化,その他の合併症によって亡くなる方がいます。

(7)エイズHIV/AIDS

 アンゴラの年の推定感染者はによるとHIV感染者数は人,死亡人と報告されています。エイズに対する知識が乏しいために予防が十分に行われていません。母子感染,異性間,夫婦間で感染があるようです。エイズは血液や体液を介して感染します。感染者の注射針などからもうつされます。病院,歯科医院で検査を受ける場合には新しい器具を使うように伝えてください。刺青でもうつる可能性があるので針は使い捨てであるか確認が必要です。不特定多数との性交渉や売春婦との性行為は感染の危険性が高くなります。

(8)結核

 結核は,アンゴラにおいて未だに主要な死亡原因の病気のひとつです。2015年のWHOのデーターによると年間6万1千人が新たに患者として登録され,240人/10万人口(日本は14.4人,アメリカは2.8人)が結核に罹患しています。また治療を十分に受けていない人も多くいると思われますので人ごみ等では結核感染の危険性が高くなります。また職場で同僚にうつす可能性があり,治療は長期間にわたります。在留邦人の方は年に一度の健康診断を,37度台の微熱と咳が3週間以上続く場合は医療機関で診察を受けてください。

(9)チクングニア熱

 臨床的特徴:チクングニアウイルスを保有するヤブカ属のネッタイシマカ,ヒトスジシマカなどに刺されることで感染します。潜伏期間は3~12日(通常3~7日)で,患者の大多数は急性熱性疾患の症状を呈する。発熱と関節痛は必発であり,発疹は8割程度に認められる。関節痛は四肢(遠位)に強く対称性で,その頻度は手首,足首,指趾,膝,肘,肩の順であり,関節の炎症や腫脹を伴う場合もある。関節痛は急性症状が軽快した後も,数週間から数ヶ月にわたって続く場合がある。その他の症状としては,全身倦怠感・頭痛・筋肉痛・リンパ節腫脹である。血液所見では,リンパ球減少,血小板減少が認められる。重症例では神経症状(脳症)や劇症肝炎が報告されている。アフリカ,インド洋島嶼国,インド,東南アジアの熱帯・亜熱帯地域を中心として流行がみられている。

(10)アフリカ・トリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)

 ツェツェバエに刺される事により感染します。アンゴラは,未だにアフリカ・トリパノソーマ症が蔓延している国のひとつです。アンゴラで流行しているアフリカ・トリパノソーマは通常Gambian型です。主な流行地としては,Luanda市郊外,Bengo州,Kwanza Norte州,Kwanza Sul州(Calulo,Mussende,Kibala),Malange州(Cacuso,Pungo Andongo,Capanda),Uige州,Zaire州です。全土18州のうち15州にツェツェバエは生息しています。症状としては,刺された所が激痛を伴う炎症性の結節(コブ)となります。また刺されて1週間~1ヶ月後に発熱,悪寒,頭痛,発疹,リンパ節が腫れたり,貧血がおこると言われています。予防としては,ツェツェバエに刺されないことが一番ですが,虫除けスプレーは効果がないと言われています。また薄手の服であれば,服の上から刺す事があります。濃い色を好みますので,濃い色の服,特に青色の服は避けてください。アフリカ睡眠病を発症するII期になると治療は困難を極め,致死率が非常に高くなります。しかしアフリカ睡眠病発症前のI期であれば,投薬にて治療が可能です。そのためツェツェバエに刺され,アフリカ・トリパノソーマ症の感染が疑われたら,医療機関を訪れ、なるべく早く受診してください。

(11)オンコセルカ症(河川盲目症)

 アンゴラはオンコセルカ症が未だに残っているアフリカの4ヶ国のひとつです。この病気はフィラリア症のひとつで,急流の川で繁殖するブユ(Blackfly)に刺される事によりオンコセルカ(回旋糸状虫)の幼虫が皮膚に接種されて感染します。症状としては皮膚の痒み,丘疹性皮膚炎,皮下に小結節(オンコセルカコーマ:小さなコブ)やリンパ節の腫れを認めます。しかし最も重要な症状は,進行すると失明することです。世界的にみると失明の原因の第2位がこの病気です。アンゴラではHuila州,Bengo州,Moxico州,Kwanza Norte州,Benguela州,Cuando Cubango州,Lunda Norte州,Lunda Sul州で刺される危険性があります。予防としては,ワクチンはありませんので,ブユに刺されないようにすることが一番です。

(12)住血吸虫症

 ビクトリア湖を始めアフリカの川、湖水にはマンソン住血吸虫,ビルハルツ住血吸虫に汚染されており長期滞在者に比例して陽性率が高くなります。川で泳いだり足をつけたりすると感染の可能性が高まります。ご注意ください。人等の皮膚に侵入して感染します。感染した部位は,感染後数時間から1週間程,発疹がでたりします。その後,発熱や頭痛,筋肉痛,呼吸器症状といった症状が現れます。ビルハルツ住血吸虫は,尿管と膀胱に感染するため血尿や乏尿,長期間の感染で膀胱癌になることもあります。マンソン住血吸虫は肝臓や腸に感染するため,下痢や便秘,血便等の症状が特徴的です。検査は血液,便,尿の検査ですが日本では出来ません。南アフリカ,フランスなどのヨーロッパで検査できるようです。治療はプラジカンテ(praziquantel)商品名ビルトリシド(Biltricide/バイエルン)です。最近のアンゴラでの流行はZaire州のN'zeto市で報告がありました。感染地域は国全体で,Luanda等の都会も含まれます。主に西半分でビルハルツ住血吸虫,東半分でマンソン住血吸虫が生息しています。

(13)破傷風

 破傷風は,破傷風菌(Clostridium tetani)が産生する毒素のひとつである神経毒素(破傷風毒 素)により強直性痙攣をひき起こす感染症です。破傷風菌は芽胞の形で土壌中に広く常在し,創傷部位から体内に侵入する。侵入した芽胞は感染部位で発芽・増殖して破傷風毒素を産生します。破傷風の特徴的な症状である強直性痙攣は破傷風毒素が主な原因であり,潜伏期間(3~21日)の後に局所(痙笑,開口障害,嚥下困難など)から始まり,全身(呼吸困難や後弓反張など)に 移行し,重篤な患者では呼吸筋の麻痺により窒息死することがあります。

(14)ハンセン病(ライ病)

 らい菌によって起こる感染症ですが,感染力は非常に弱く,成人から成人への感染はきわめて稀で,多くは小児の時期に感染します。当地では新規ハンセン病患者がいまだに多く、地方では発症者の報告が散見されています。

(15)ポリオ(急性灰白髄炎)

 所謂,小児麻痺と呼ばれる病気ですが,成人にも感染します。ポリオウイルスによって主に四肢に非対称性の麻痺を起こします。ポリオウイルスは感染した人の便中に排泄されたウイルスが経口感染することにより咽頭(のど)や腸で感染します。感染した方々の90~95%はまったく無症状で経過します。症状は軽い発熱,頭痛,眠気,咽頭痛といった風邪症状が認められます。この中でウイルスが脊髄まで到達した場合に麻痺が出現します。抗体を持たない方の0.1~2%程度に麻痺が発生すると言われています。

(16)狂犬病

 2016年にはルアンダ州だけで113人が死亡しています。狂犬病は致死率の極めて高い感染症です。犬からだけでなく,猫や猿,コウモリといった哺乳類から感染することがあります。そのため動物との不要な接触は避けてください。首都Luandaにおいても,野良犬は多くいます。野良犬の中には狂犬病に感染している犬もいると考えられています。地方においては,未だに狂犬病を発症して亡くなる方がいます。もし動物に咬まれた場合には,傷がたいした事がなくとも直ぐに医療機関を受診し,発症を予防するためのワクチン等の投薬を受けてください。狂犬病は発症するとほぼ100%亡くなります。特に小さなお子様は,動物に咬まれやすいので注意が必要です。

(17)蝿蛆症(ハエウジ症)

 下着や靴を洗って外に干した時,蝿が卵を洗濯物に産み付け,その洗濯物が乾いて人が身につけたときに卵が孵って蛆となり,人の皮膚に浸入して赤く腫れたおできを作ります。予防法としては洗濯物は屋内で干す,そして洗濯物に必ずアイロンをかけることになります。

6 健康上心がける事

(1)食中毒に注意

 生水は飲まない,生卵は食べない,肉類はよく火の通ったものを食し果物は清潔に取り扱って食べてください。地方などでは少しでも不衛生と感じたものを無理に食べないようにしてください。

(2)マラリア,デング熱

 蚊に刺されないように十分注意してください。長期滞在予定の場合は,マラリア予防内服法やマラリア簡易検査キットの使用法について事前に専門医を受診,相談することが強く勧められます。殺虫薬の浸潤した蚊帳の持参,マラリア罹患時のスタンバイ治療薬の持参なども検討しておくべきです(年齢や体質によって使用すべき量や薬の種類が異なる為,自己判断は禁物です)。

((注)スタンバイ治療:マラリアが疑われる症状(発熱等)が認められた時に,信頼できる医療機関をすぐに受診することができないのであれば,熱帯マラリアであれば危険な状態になりうるため,自らの判断で抗マラリア薬の内服を始めること)

マラリア簡易検査:Binax Now25テスト治療薬コアルテム。フランス等ヨーロッパ,南アフリカで入手可能。

(3)咬虫

 皮膚を通して感染する寄生虫,ウイルスなどを抱えた吸血虫(ダニなど)がいる可能性がありますので,むやみに湖や川,茂みなどに入らないでください。

(4)ストレス

 言葉が通じない,環境が劣悪、人が当てにならないなどストレスが高じて精神に変調を来すことがあります。休みは必ず取ってください。気分を切り替える事が重要で,趣味を通じて愉しむことです。旅行に出かけたりスポーツを通じて孤独にならぬようにしましょう。

7 予防接種(ワクチン接種機関を含む)

 現地のワクチン接種医療機関等についてはこちら(PDF)別ウィンドウで開く

(薬品の在庫等の問題があります,受診される方は必ず予めお電話等で確認してください。)

 アンゴラ入国時には,イエローカード(黄熱病予防接種証明書)の提示を求められます。入国の際には毎回,必ずイエローカードを携帯してください。安全性等を考慮すると可能な限り日本でワクチン接種を受けてください。

(1)赴任者に必要な予防接種

ア 成人

  • 黄熱,A型肝炎,破傷風トキソイド,B型肝炎,狂犬病,腸チフス

(注)余裕があれば髄膜炎菌(4価)接種,麻疹や水痘の追加接種,さらにポリオワクチンを計3~4回接種が望まれる(幼少期に2回していれば追加1~2回となります。特に昭和50年~52年生まれの方は免疫が獲得されていないことがありますのでご注意ください)。

イ 小児

  • ポリオ(計4回の接種が望まれる),黄熱,BCG,DPT,麻疹,B型肝炎,A型肝炎,狂犬病,Hib,おたふく風邪(流行性耳下腺炎)

(注)余裕があれば髄膜炎菌(4価),腸チフス,水痘

(ア)アンゴラ共和国の小児定期予防接種(2018年6月現在)

ワクチン
出生時 BCG
B型肝炎
ポリオ(経口)
2ヶ月 ポリオ(経口)
ロタウイルス
5種混合(DPT Hib  B型肝炎)
肺炎球菌(13価結合型)
4ヶ月 ポリオ(経口)
ポリオ(IV)
ロタウイルス
5種混合
肺炎球菌(13価結合型)
6ヶ月 ポリオ(経口)
5種混合
肺炎球菌(13価結合型)
ビタミンA(経口)
9ヶ月 麻疹 / 風疹
黄熱病
ビタミンA(経口)
15ヶ月 麻疹 / 風疹

(イ)学校により接種した予防接種の一覧の提出が必要な場合があるので,英文の予防接種証明書を持参することをお勧めします。

ウ 乳児検診

 出生時より2歳になるまで毎月,身長と体重測定の検診が行われています。費用は無料です。検診は最寄りの保健センターで行われています。しかし,多くのアンゴラ人はワクチン接種がある9ヶ月までしか検診を受けていないのが実情です。現実問題としては,邦人の方に保健センターの受診は勧められません。

8 病気になった場合(医療機関等)

Luanda市(ルアンダ)

(1)Clínica Girassol(クリニカ・ジラソール):ジラソール病院
所在地:Rua Comandante Gika no225, Maianga, Luanda, Angola
電話:(244) 222 698 000 / 222 698 416
事前のお問い合わせ(契約等)
電話:(+244) 226-698-386 / 388 / 414 Fax: (+244) 226-698-218
E-mail:gabinete.marketing@clinicagirassol.co.ao
外来診療時間:月曜日~金曜日7時から19時。救急は24時間対応,英語対応可能。
支払い:Cash/Angolan debit card
概要:2008年9月に開院したSonangol石油会社系列の総合病院です。ルアンダ空港近くに位置しています。施設は新しく清潔です。在留外国人が多く利用しています。診療科は内科,外科,消化器外科,脳神経外科、耳鼻咽喉科,眼科、産婦人科、小児科,腫瘍診断科救急外来,集中治療室,透析センターなどほぼすべての科目を有します。ベッド数は260床あまりで医療スタッフも潤沢です。検査・診療機器は心電図,超音波、レントゲン撮影、CT,MRI(シーメンス1.5T,3Tの3台稼働),血液検査,心臓血管造影など日本の県立病院と同じ規模、設備を整えていると思われます。
基本的には契約を必要とします。事前支払いの制度でここから引き落とされます。
(2)International SOS Clinic(インターナショナル・エスオーエス・クリニック):インターナショナルSOS診療所)IlhaTalatonaの2カ所あり。
所在地:
Ilha Medical CentreAvenida Mortala Mohamed,Ilha de Luanda , Luanda Angola (1)サクラダエスペランサ病院内
e-mail:isos.ilha@ms.internationalsos.com
Talatona edical CentreはRua S10 Sector de Talatona Zona CC-B2(Behind Belas Shopping Center),Luanda
e-mail:Luanda.clinic.reception@internationalsos.com
電話:①(244)927 034220 ②(244)227 200312
診察は契約した会社のみ
①月曜日~金曜日 8時-17時30分 土曜日 9時-12時
②月曜日~金曜日 9時-17時30分 土曜日 9時-12時
支払い:Angolan Debit card
概要:緊急移送会社インターナショナルSOSと契約している個人または団体のみ診察。救急の場合は英語を話せる医師が24時間対応します。専門科はサクラダ・エスペランサ病院内の医師の紹介となり,診察までの時間が短いことや医師が英語を話せることで,諸外国の企業は個別に契約していることが多い診療所です。②のタラトナ診療所は2015年2月に開業した新しい施設です。家庭医が2名,職場の健康診断医が1名います。夜間休日は救急対応します。施設内にレントゲン,血液生化学検査,薬局があります。
ホームページ:http://www.internationalsos.com/location/africa/angola別ウィンドウで開く
(3)Clínica Sagrada Esperanca Ilha de Luanda(クリニカ・サグラダ・エシュペランサ・イーリャ・デ・ルアンダ):サグラダ・エスペランサ病院
所在地:Avenida Mortala Mohamed,Ilha de Luanda , Luanda Angola
電話:(244) 222 309 360 / 884,222 006 873,222 309 323
救急:(244) 222 309 204 /740,222 006 878
e-mail:sagradaesp@ebonet.net
ホームページ:http://www.cse-ao.com別ウィンドウで開く
診察は完全予約制
支払い:Cash/Visa/Angolan debit card
概要:1991年,当地で小児科医を開業後,現総合病院の事務局長となったドクター・ルイ氏(Dr. Rui Jose Veiga Pinto)が運営する私立病院です。当地のダイヤモンド会社などの寄付もあり設備は現在も拡充中です。医師不足を認めていますが,他の病院に比べると医師の充足状況は良好です。しかし来院患者は,2時間から5時間待たされることも日常的です。勤務医は数件の病院を掛け持っているため,各専門医が常時在院していないこともあります。診療科目はほぼすべての診療科がありますが,国外移送の中継的な病院として理解しておく必要があります。CT(コンピューター断層撮影)とMRI(核磁気共鳴画像法)は稼働しています。多くの医師はアンゴラ人でポルトガル語かスペイン語を話し,英語での会話は成り立たないことが多いため,受診時には通訳を同行することが勧められます。Ilha(イーリャ)と呼ばれる半島にあり駐車場はいつも満杯です。病院の外来は狭く非常に混雑しています。現在のところ諸外国の保険会社の中継病院であることを含め,当地の先進国の外国人が受診・治療に訪れることのできる体制を整えた総合病院です。事前の契約がなければ,現金での前払いが必要です。非常に高額のため入院で20万円前払いが必要です。1週間単位で入院すると100万円以上かかります。
(4)Luanda medical center(ルアンダ・メディカルセンター)
所在地:Rua Amilcar Cabral, N゜3 Ingombota Luanda Angola
電話番号:(244)923 167 730/ 222 708 000
外来診療時間:月曜から金曜 午前8時から午後10時,土曜 午前8時から午後6時
支払い:Cash/Visa card
概要:2015年の3月にオープンした外来専門のクリニックです。医師は家庭医も含めて19あまりの専門科,50余名が在籍しています。在籍する医師は,ブラジル,ポルトガルなど複数の国と地域から来ていますが,英語での診察が可能です。医療機器はMRI,CT,超音波診断装置など装備されて,外来手術を行える手術室もあります。外国人にも評判がいいですが,駐車場がないのでアクセスに注意する必要があります。ホームページはhttp://www.lmc.co.ao/別ウィンドウで開くです。また,2018年7月にShopping Avenida Talaatonaにあるショッピングセンター内にもクリニックが解説され,診療科目は一般内科,小児科,産婦人科,眼科などです。
(5)Climed Clinic(クリメド・クリニック):クリメド診療所
所在地:Alameda do Principe Real 65, Miramar, Luanda, Angola
電話番号:(244) 222 443 514 / 222 443 586,救急 (244) 923 602 425
診療は予約制,但し休みなし24時間対応
支払い: Cash/Angolan debit card
概要:ブラジル人である院長ドクター・カルモ氏(Dr. Calenoario do Carmo Filho)が25年前に石油会社のプロジェクトのためアンゴラに赴任し,プロジェクト終了後,15年前にこの医院を開業しました。当診療所は,入院施設はなく,外来診療および後方支援病院への転院までの待機ベッドが用意されているのみです。医師は,やはり非常勤医師がほとんどで,家庭医,小児科医,産婦人科医,内科医は毎日外来を行っています。通常の外来診療および一時救急に関しては,邦人が受診できるレベルの診療所です。Generalの医師が1人24時間待機しており,診療所ですが24時間診察可能であり,マラリアが疑われた時等には迅速な検査施行が可能です。サクラダ・エスペランサ病院等への中継的な診療所といえます。入院が必要になった場合,救急車で入院設備のある総合病院に搬送してくれます。但し実費を取られます。
(6)Hospital Josina Machel(オスピタル・ジョジナ・マシェル):ジョジナ・マシェル病院)
所在地:Rua 1゜Congresso do MPLA, Luanda, Angola
電話番号:(244) 923 369 700
外来診療時間:月曜日~金曜日8時30分-16時
支払いは公立病院の基準(極めて安い)
概要:1860年代に建設された修道院を1977年より病院として使用しています。アンゴラにおいては由緒ある総合病院であり,救急患者の最終受け入れ病院としての機能を持っています。利用者は,アンゴラ人が中心で,在留外国人が利用することはあまりありません。1996年より日本は無償資金協力によりこの病院の建物を改修,機材供与,人材育成等を行っています。入り口には日章旗が掲げられています。
(7)Clínica Multiperfil(クリニカ・モゥティペルフィル):モゥティペルフィル病院
所在地:Rua do Futungo de Belas, Luanda, Angola
電話番号:(244) 933 644 549 外来診療時間:月曜日~金曜日7時-18時
支払いはCash/Angolan debit card
概要:2002年11月にドス・サントス大統領により医学的知識を広め,技術を国全体に供給するためのトレーニングセンターとしてこの病院は造られました。医療器具に関しては比較的新しい機器を使用しています。CTやMRIもそれぞれ1台ずつ稼働しています。救急部は365日24時間受診可能です。キューバ人の医師が多く働いており,英語が話せる医師は一部だけです。支払いに関しては,現金あるいはアンゴラ国内での発行された銀行のキャッシュカード等での支払いが可能ですが,一般的に日本で使用しているクレジットカードでの支払いは不可能です。
(8)Hospital Psiquiatrico de Luanda(オスピタル・プシキアトリコ・デ・ルアンダ):ルアンダ精神病院
所在地:Avenida Revolução de Outubro, Luanda
電話番号:222 325 870(現在使用不可)
外来診療時間:月曜日~金曜日 8時-15時
緊急時:365日,24時間対応
概要:1930年,LuandaLuanda市に設立され,当初はジョジナ・マシェル病院の精神科病棟でした。1976年ポルトガルより独立をした際に,ルアンダ精神病院として分離しています。2012年9月現在,Luanda市だけでなくアンゴラ国の中で唯一の精神病院です。そのためLuanda市からだけでなく,地方からの患者も受け入れています。
病床数は150床ですが,入院患者はその約3倍おり,一つのベッドに複数の患者が寝ているのが現状です。言葉も基本的にポルトガル語のみで,医師によって簡単な英語や仏語を少し解する方もいますが,日本語は全く通じません。また設備は古く,清潔とは言いがたい環境です。そのため邦人が入院することに関しては,言葉の問題もありますが,勧められる環境ではありません。基本的に治療費は無料です。
(9)Pharmedic Clínica Dentária(ファーメディック・クリニカ・デンタリア):ファーメディック歯科医院
所在地:Rua Guilherme Pereia Inglês, 46’Largo das Ingombotas Luanda
電話番号:(934) 017 759(24時間対応)
受付時間:月曜日~金曜日 8時-19時 土曜日 8時-13時
概要:2007年に開設された歯科医院です。勤務する歯科医は10人で5人がブラジル人,残り5人がアンゴラ人です。設備は清潔でレントゲン撮影可能です。歯内治療,歯科矯正,インプラントと入れ歯作製等,基本的な歯科治療の全ての分野に対応しています。
ブラジル人歯科医師の中には,日系ブラジル人のDr. Ricardo Goshimaがおられ,片言ではありますが,日本語も話せます。現地の方だけでなく,多くの外国人の方が受診されています。支払いは初回診察後に,全ての治療の費用が提示されます。その提示された費用で納得されれば,治療が開始されます。治療終了までに費用を支払うことになります。
(10)entaluanda デンタルアンダ歯科診療所
住所:Rua Garcia Neto,7 Bairro de Miramar Luanda
電話番号:244-936-696-244 244-931-016-973
受付時間:月曜~金曜 8時~19時 土曜 8時-13時
概要:日本大使館近くに2015年の9月に開業した歯科診療所です。区画された診察室が6室あります。歯科医はポルトガル,ブラジル,キューバ,アンゴラ人の医師が5名。一般歯科,小児歯科,矯正歯科,インプラント,歯内治療,口腔外科に対応します。
(11)Miradente-Bairro Crzeiro ミラデンチ歯科診療所
住所:Rua de Timon N°4-6,1°,Luanda
電話番号:923 933 363/913 224 705
受付時間:月曜~金曜 午前8時30分~12時30分 午後2時30分-6時30分 土曜 8時30分-12時30分
(12)Malo Clinic マロ クリニック
住所:Francisco Sotto Mayor N°130/131 Bairro Azul Luanda
電話番号:916 894 955/934 880 677
受付時間:月曜―金曜 8時から18時 土曜 8時から13時
インプラント,矯正歯科,根管治療もおこないます。

Malanje市(マランジェ)

Hospital Geral de Malanje(オスピタル・ジェラル・デ・マランジェ):マランジェ総合病院
住所:Rua Comandaute Daugereux, Malanje, Malanje
電話番号:固定電話無し
概要:1947年,Malanje州,Cuanza Norte州,Lunda Norte州,Lunda Sul州の4つの州による州立病院としてMalanje州の州都であるMalanje市に開設されました。内戦中,建物は破壊され窓も無い状態となっていましたが,中国によるリハビリにより2008年に運営再開されています。必要最小限の設備は兼ね備えておりますが,邦人が受診する場合は緊急性のある処置にとどめていただければと思います。
基本的に治療費は無料です。

Kuito市(クイト)

Hospital Provincial do Bié(オスピタル・プロビンシアル・ド・ビエ):ビエ州立病院
電話番号:固定電話無し
概要:1940年代にBié州立病院として設立されました。Bié州の中心病院として,周辺の保健センター等からの患者を受け入れており,Bié州では中心的な病院ですが,邦人が受診する場合は緊急性のある処置にとどめていただければと思います。基本的に治療費は無料です。

Menongue市(メノンゲ)

Hospital Geral de Menongue(オスピタル・ジェラル・デ・メノンゲ):メノンゲ総合病院
電話番号:固定電話無し
概要:1960年代にCuando Cubango州立病院として設立されました。Cuando Cubango州の中心病院として,周辺の保健センター等からの患者を受け入れています。邦人が受診する場合は緊急性のある処置にとどめていただければと思います。基本的に治療費は無料です。

9 その他の詳細情報入手先

(1)米国疾病管理センター(CDC)ホームページ(アンゴラ)(英語):
http://wwwnc.cdc.gov/travel/destinations/angola.aspx別ウィンドウで開く

(2)世界保健機構(WHO)ホームページ(アンゴラ)(英語):
http://www.who.int/countries/ago/en/別ウィンドウで開く

(3)国際連合児童基金(UNICEF)ホームページ(アンゴラ)(英語):
http://www.unicef.org/infobycountry/angola_latest.html別ウィンドウで開く

10 現地語・一口メモ

(1)緊急を要する傷病発生の際は可能であれば,前もって加入していればその保険会社へ第一報を入れてください。また現在向かっている病院など支援要請が必要と思われる関係筋に速やかに電話を入れることが勧められます。アンゴラに救急車(各病院が保有)はありますが,基本的には到着の如何が不明な為,来ないことの方が多いです。自走にて病院へ向かう必要があります。

(2)当地でもっとも大きな病院でさえ,主治医は数件の病院を掛け持ちしているため,常時病院にいる医師はほとんどいません。また交通渋滞の激しさから,移動中の医師が遅れてくるという事態となり外来で数時間待たされることがしばしば見受けられます。またホームドクター制度や往診の習慣はありません。

(3)病院受診時はシステムダウンや停電などによりクレジットカードが使えないこともあり,ある程度の現金を持参する必要があります。緊急移送など高額な治療費が必要となることもあり(移送費だけで,南アフリカまで約500万円,ロンドン・パリで約2,000万円),海外旅行傷害保険等は事前に十分に保障されるタイプに加入しておくことを強くお勧めします。

(4)入国審査の際,イエローカード(黄熱予防接種証明書)の提示が必要です。当国でも予防接種の有効期間は接種10日後から生涯有効ですが,空港検疫の一部職員には周知されていないなどがあり,トラブルの原因となることがあります。10年以上前に発行されたイエローカードをお持ちの方は,WHOの通知文のコピー(下記)を持参していただく等の対応をご検討ください。
http://www.who.int/ihr/ports_airports/icvp/en/別ウィンドウで開く(東京検疫所ホームページからもリンクあり)

(5)アンゴラにおける公用語はポルトガル語です。医療機関でも英語を解する医師はほとんどいません。また,キューバ人医師も多く,スペイン語を解する医師がいます。

ポルトガル語一口メモ

(注)下記以外に,「世界の医療事情」冒頭ページの一口メモ(もしもの時のポルトガル語)もご参照ください。

  • 医師:Médico(メディコ)
  • 飲み薬:comprimido(コンプリミード)
  • 注射:injeçao(インジェサン)
  • 頭痛:dor de cabeca(ドル・デ・カベーサ)
  • 腹痛:dor de barriga(ドル・デ・バリーガ)
  • 発熱:febre(フェブレ)
  • 吐き気:nausea(ナウジア)
  • 傷:ferida(フェリーダ)
  • 下痢:diarreia(ディアレイア)
  • 具合が悪い。:Estou mal.(エシュトウ・マウ)
  • 病院へ連れて行ってください。:Leve-me ao hospital,por favor.(レーヴェメ・アオ・オスピタル・ポルファボール)
  • マラリア:malária(マラリア)
  • ハマダラカ:anófelino(アノーフェリノ)
  • 消化管寄生虫症:parasitose intestinais(パラジトゼ・インテスディナイス)
  • コレラ:cólera(コレラ)
  • 狂犬病:raiva(ライバ)
  • HIV/AIDS:VIH/Sida(ヴェイーガ/シダ)
  • 結核:tuberculose(トゥベルクローゼ)
  • トリパノソーマ症:trypanosomíase(トリパノゾミアゼ)
  • アフリカ睡眠病:doença do sono(ドェンサ・ド・ソノ)
  • ツェツェバエ:moscas Tsé-tsé(モシュカス・ツェツェ)
  • オンコセルカ症:oncocercose(オンコセルコーゼ)
  • 住血吸虫症:shistosomiase(シストソミアゼ)
  • 腸チフス:tifóide(ティフォイデ)
  • ハンセン病:lepra(レプラ)
  • ポリオ:polio(ポリオ)
  • 麻疹:sarampo(サランポ)
  • ハエウジ症:miíase(ミアゼ)

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