パキスタン・イスラム共和国
日・パキスタン外相会談
平成27年11月6日


本5日13時から約40分間,ASEM第12回外相会合に出席のためルクセンブルクを訪問中の岸田文雄外務大臣は,サルタージ・アジズ・パキスタン外務担当首相顧問(H.E. Mr. Sartaj Aziz, Advisor to the Prime Minister on Foreign Affairs)(実質的な外相)と外相会談を実施しました。概要は以下のとおりです。
1 冒頭
冒頭,岸田大臣から,シャリフ政権発足後初めてとなる外相会談を行えることは嬉しい旨述べるとともに,10月26日の地震によってパキスタン北部に多数の犠牲者が出たことに対して弔意を表明しました。
これに対し,アジズ首相顧問からは,今次外相会談を大変重要視している,先般の地震に対する岸田大臣を始めとする日本の弔意に謝意を述べました。
これに対し,アジズ首相顧問からは,今次外相会談を大変重要視している,先般の地震に対する岸田大臣を始めとする日本の弔意に謝意を述べました。
2 安全保障政策
岸田大臣から,国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の考え方及び先般成立した「平和安全法制」を説明しつつ,パキスタンより力強い支持をいただいていることに対して謝意を表明しました。
3 二国間関係
岸田大臣から,「シャリフ政権による経済・財政改革に向けた努力を支持し,パキスタンの最優先課題である電力分野やポリオ撲滅に関する支援を検討している」旨述べるとともに,「テロ対策を含め治安改善に対する取組を支持し,パキスタンの安定と発展に協力したい」旨述べました。また,岸田大臣から,「11月10日にイスラマバードにおいて3年半ぶりの開催となる「官民合同経済対話」等を通じて,貿易・投資を含め両国の経済関係の更なる発展に繋げていきたい」と述べました。
これに対し,アジズ顧問から,2001年の同時多発テロ以降,テロや治安問題に集中してきたため,貿易や投資を始めとする日本との経済関係が停滞していたが,治安問題が支配的な時期は終わりに近づいている,パキスタン政府として,(1)テロ対策,(2)民主化,(3)経済政策,(4)地域連結性,(5)近隣諸国との関係改善,に取り組むことによって日本との経済関係が飛躍的に発展することを期待している旨述べました。
これに対し,アジズ顧問から,2001年の同時多発テロ以降,テロや治安問題に集中してきたため,貿易や投資を始めとする日本との経済関係が停滞していたが,治安問題が支配的な時期は終わりに近づいている,パキスタン政府として,(1)テロ対策,(2)民主化,(3)経済政策,(4)地域連結性,(5)近隣諸国との関係改善,に取り組むことによって日本との経済関係が飛躍的に発展することを期待している旨述べました。