パキスタン・イスラム共和国

平成30年1月4日
写真1:握手する日・パキスタンの両外相
写真2:握手をする日・パキスタンの両外相
写真4:日・パキスタン外相会談の様子

 パキスタンを訪問中の河野太郎外務大臣は,4日(木曜日)11時38分 (現地時間) から,ハワジャ・ムハンマド・アーシフ・パキスタン・イスラム共和国外務大臣(H.E.Mr.Khawaja Muhammad Asif,Federal Minister for Foreign Affairs of the Islamic Republic of Pakistan) と,約2時間10分,外相会談とワーキングランチを開催したところ,概要は以下のとおりです。

  1. 河野大臣から,両国の長年の友好関係に言及しつつ,約9年ぶりの日本の外務大臣のパキスタン訪問を機に両国の交流を活発化させていきたい旨述べました。また,河野大臣は,日本はパキスタンが民主主義と法の支配の下で安定し,発展を遂げていくための努力に引き続き協力しており, 今年の総選挙の実施にかかる支援も行っていると述べました。
  2. 河野大臣から,日本は65年に亘り,一貫してパキスタンの経済成長を支援してきた,パキスタンの社会基盤の改善は日本による支援の重点分野であり,引き続き支援を行う用意がある旨述べました。これに対し,アーシフ大臣は,日本の長年の支援に感謝している,パキスタンの経済発展への更なる協力を期待していると述べました。
  3. 河野大臣は,日本はテロとの闘いにおけるパキスタンの努力を評価しており,テロ対策の分野においても緊密に協力する用意がある,引き続き邦人及び日系企業の安全確保に努めて欲しい旨述べました。これに対し,アーシフ大臣は,近年テロ情勢は改善していると述べつつ,日本企業の更なる進出を期待している旨述べました。
  4. 河野大臣はアーシフ大臣に対し,包括的核実験禁止条約(CTBT)と核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)について,パキスタンの前向きな取り組みの重要性を強調しました。
  5. 河野大臣は,安保理決議の履行を含め北朝鮮への圧力を最大限まで高めていくこと,南アジア諸国が制裁の抜け穴になってはならないこと,拉致問題の早期解決が重要である旨述べました。先方からは,安保理決議の完全な履行に努めており,日本と協力していきたい旨発言がありました。
  6. アーシフ大臣は,パキスタンは長年に亘り,アフガニスタンの安定のために尽力してきており,国際社会とともに地域の安定のために協力していきたいと述べつつ,パキスタンの取り組みにつき説明しました。河野大臣は,パキスタン・アフガニスタン両国の安定は,地域全体の安定にとって極めて重要である旨述べました。

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