モルディブ共和国
堀井巌外務大臣政務官のモルディブ訪問(結果)
平成29年11月27日
11月25日から26日,堀井巌外務大臣政務官は,モルディブ共和国の首都マレを訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 ヤーミン大統領への表敬
11月26日午前,堀井巌政務官はヤーミン大統領を約30分間表敬しました。 堀井巌政務官から,外交関係樹立50周年を契機とした良好な二国間関係のさらなる発展,邦人観光客の安全確保の重要性について述べるとともに,「自由で開かれたインド太平洋戦略」を説明し,インド洋の要衝に位置するモルディブと,海洋安全保障分野で協力していきたい旨発言しました。また,拉致問題を含む北朝鮮問題に関する日本の立場を説明し,モルディブの理解と協力を求めました。これに対し,ヤーミン大統領から,外交関係樹立50周年の機会に,堀井巌政務官がモルディブを訪問したことへの歓迎,日本によるこれまでの経済協力に対する謝意,自由で開かれたインド太平洋戦略,北朝鮮に関する日本の立場への支持に加え,気候変動分野での協力につき発言がありました。
2 アーシム外務大臣への表敬
11月26日午前に約40分間,また昼食をとりつつ約1時間,堀井巌政務官はモハメド・アーシム外務大臣と意見交換を行いました。堀井巌政務官から,「自由で開かれたインド太平洋戦略」,気候変動,観光,テロ対策,経済等の分野で,モルディブと協力していきたい旨発言しました。また,北朝鮮情勢に関する日本の立場について説明しました。これに対し,アーシム大臣は,日本による長年の経済協力がモルディブの社会経済の発展に貢献してきたことに対する謝意を表し,またハイレベル交流を含め,50周年を迎えた両国関係をさらに発展させていきたい旨述べつつ,17日に日本で行われた日・モルディブ外相会談で述べたとおり,「自由で開かれたインド太平洋戦略」や北朝鮮に対する日本の立場を支持する旨の発言がありました。
3 モルディブへの防災機材供与に係る引渡式
11月26日午後,堀井巌政務官は,日本の「防災機材ノン・プロジェクト無償資金協力」(平成27年4月7日E/N署名,供与額5億円)に基づく,日本製の防災機材(給水車、レスキューボート等)の国家災害管理センターへの引渡式に出席しました。堀井巌政務官はスピーチを行い,供与機材がモルディブの防災体制の強化に貢献することに対する期待を述べました。ズヘイル国防担当国務大臣から,日本の支援に対する謝意表明がありました。供与された機材は,モルディブ各地の防災拠点に配備されます。
4 日・モルディブ外交関係樹立50周年記念式典
11月26日夜,在モルディブ日本国大使館主催で日・モルディブ外交関係樹立50周年記念式典が開催され,アーシム外務大臣を始めとするモルディブ政府関係者,在モルディブ外交団や国際機関,21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS Programme)参加者,青年海外協力隊員等が出席しました。この式典では,日本側から堀井巌政務官及び遠藤駐モルディブ大使が,モルディブ側からアーシム外務大臣がスピーチを行った他,両国50周年を記念した日本の切手が堀井巌政務官からアーシム外務大臣に贈呈されました。