インド

平成29年9月14日

 平成29年9月13日から15日まで,安倍総理夫人はインドを訪問している安倍総理に同行し,様々な交流活動を行いました。

1 インド視覚障がい者協会の訪問

インド視覚障がい者協会の訪問

 9月14日午前9時00分から10時35分まで(現地時間,以下同じ),安倍総理夫人は,インド視覚障がい者協会を視察しました。
 総理夫人は,盲学校の生徒たちによる音楽演奏で迎えられ,聴覚障がいを持つ女性のための美容師育成職業訓練コース,視覚障がい者のためのあん摩指圧マッサージ職業訓練コース,複合障がい児のためのハンディクラフト職業訓練コースにおいて生徒が職業訓練を受けている様子をそれぞれ視察しました。複合障がい児のためのハンディクラフト職業訓練コースでは,生徒と一緒に職業訓練(ハンディクラフト作成)の作業を体験しながら,生徒と和やかに交流しました。

2 グジャラート大学の訪問及び学生との交流

グジャラート大学の訪問及び学生との交流

 同日午前10時45分から11時55分まで,安倍総理夫人は,グジャラート大学を訪問し,パンディヤ副学長,学生,起業家として活躍している卒業生とそれぞれ懇談しました。学生との懇談では,環境・気候変動やソーシャル・ワークを学ぶ学生と日印の違いを中心に意見交換をしました。また,同大学を卒業した起業家が社会に貢献するビジネスを行っていることについて話を聞きました。

3 日本情報・学習センターの訪問及び日本語学習者との交流

日本情報・学習センターの訪問及び日本語学習者との交流1
日本情報・学習センターの訪問及び日本語学習者との交流2

 同日午後0時10分から2時50分まで,安倍総理夫人は,アーメダバード経営協会内にある日本情報・学習センターを訪問しました。
 総理夫人は,子どもたちによる歌で温かい歓迎を受け,昼食をとりながら,グジャラート大学から日本の大学への留学経験者及びJENESYS青年招へいによる訪日経験者(PDF)別ウィンドウで開くと懇談を行いました。
 懇談では,日本に関心を持った動機,日本での留学体験,将来日本語をどう活かしたいかなどについて活発な意見交換を行いました。総理夫人からは,「若い世代が相手の文化に関心を持ち,活発に交流することで,両国の友好をさらに深めていただきたい」と伝えました。
 また,総理夫人は,同センター主催による折り紙コンテストの授賞式に参加しました。冒頭,総理夫人から日本の折り紙の文化について説明し,コンテストに参加した子どもたちとともに,折り鶴を折りました。コンテストには約200名が参加し,9歳から13歳の部と14歳から18歳の部に分けて折り紙作品の審査が行われ,それぞれ上位3名と特別賞1名を表彰しました。
 加えて,総理夫人は,日本及び日本語に対する関心をより高めていただきたいとの思いを込めて,安倍総理から寄贈された書籍を含む日本関連書籍や日本語教材を「昭恵文庫」として日本情報・学習センターに贈呈しました。
 その後の日本語学習者との懇談では,日本語を学び始めた動機,日本のどういった点が好きか,日本とインドの共通点・相違点などについて活発な意見交換を行いました。
 最後に,総理夫人からは,「皆さんが各方面で日印両国の架け橋となって,両国がますます友好を深めていくことを願っています」と伝えました。日本情報・学習センター関係者からは,寄贈された書籍や教材を活用して,センターでの日本語教育に一層力を入れていきたいとの意気込みが伝えられました。

(参考)インド視覚障がい者協会
 障害のある人々に,教育,雇用機会,平等な権利と質の高い生活を提供するために活動しているNGO。過去5年間で,1,500人の障がい者に雇用を提供している。

(参考)グジャラート大学
 1949年設立の州立大学で,卒業生にモディ首相等が名を連ねる名門校。40年以上前から追手門学院大学(大阪府)と交換留学を実施している。グジャラート州内各地にカレッジを持ち, 35万人に及ぶ学生を擁する高等教育機関。

(参考)日本・情報学習センター
 グジャラート印日協会のイニシアティブにより,三菱商事株式会社及びインド・メタルワン株式会社の支援を受けて設立されたインド国内初の日本に関する総合情報センター。同センターは,日本の本や雑誌,映画等を貸し出す図書館を併設するとともに,インターネットを用いてインド国内遠隔地でも日本語を学習できる設備を整えている。


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