インド

平成27年11月21日
写真提供:内閣広報室
(代表撮影)

 安倍総理は,11月21日12時45分から13時45分までの約1時間,ASEAN首脳会談出席のため訪問中のマレーシア・クアラルンプールにて,ナレンドラ・モディ・インド首相との間で,昼食を取りつつ会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 安倍総理から,インドは価値観と戦略的利益を共有する重要なパートナー,インド太平洋地域の更なる安定と繁栄に向けて,日印「特別」戦略的グローバル・パートナーシップを更に強化したい旨述べました。
 これに対しモディ首相から,本日の昼食会に感謝し,日印間での協力が早いスピードで進展していることを歓迎,次回の総理訪印をお待ちしていると述べ,安倍総理から,諸般の事情が許せば,来月インドを訪問したい旨述べました。

2 二国間関係

(1)安倍総理から,日印間の安保協力を一段上のレベルに引き上げることを目指したい,航行の自由を含む海洋安全保障分野における協力は重要,米印主催共同訓練「マラバール」に海上自衛隊艦船が参加し大きな成果があったが,日本としても同訓練を重視しており,今後も恒常的に参加させたい旨述べました。また,日米印などの三か国協力等についても進めたいと述べました。
 これに対しモディ首相から,同様の認識の下,マラバール訓練については日本からの参加を得て,恒常的に行っていきたいと述べました。

(2)さらに両首相の間で,あり得べき総理訪印に関して,投資促進,経済協力,地域の連結性の強化等に取り組むことについても意見交換を行いました。

3 南シナ海,北朝鮮

 安倍総理から,南シナ海等における懸念を伝達すると共に,開かれた自由で平和な海を守るため,国際社会の連携が重要である旨述べました。また,安倍総理から,北朝鮮の核・ミサイル開発問題における連携,拉致問題についての理解と協力を求めました。
 これに対しモディ首相から,南シナ海についての懸念を共有し,自分は,国際機関等の場で発言している旨,海洋のルールの遵守に関しても協力していきたいと述べました。北朝鮮についても,安倍総理の懸念を理解し,印はジュネーブ等の国際機関で発言している旨述べました。

4 民主主義と仏教

 安倍総理とモディ首相は,日印両国は仏教の伝統と民主主義という普遍的価値を共有しており,寛容の精神を有する両国の協力は地域の平和と安定に資するという考えで一致しました。


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