インド

令和3年5月5日
挨拶する茂木外務大臣 日印外相会談
会談する茂木外務大臣 日印外相会談

 5月5日午後2時35分(日本時間5日午後10時35分)から約20分間、G7外務・開発大臣会合出席のため英国訪問中の茂木敏充外務大臣は、ジャイシャンカル・インド外務大臣(H.E. Dr S. Jaishankar, External Affairs Minister of India)とオンラインで外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1.  茂木大臣から、昨年10月の日米豪印外相会合以来、会談できることを歓迎しつつ、インドで新型コロナの感染が急拡大し、多くの死亡者等が出ていることに心が痛んでいる旨述べました。また、茂木大臣から、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の深化、そして「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、引き続きジャイシャンカル外相と連携していきたい旨述べました。これに対し、ジャイシャンカル外相から、茂木大臣と連携しつつ、日印関係を更に強化していきたい旨述べました。
  2.  両大臣は、新型コロナ対応で協力を深めていくことで一致しました。茂木大臣から、インドにおける新型コロナの深刻な感染状況を受けた我が国の支援として、先般発表した人工呼吸器や酸素濃縮器の供与に加えて、インド側のニーズを踏まえつつ、追加的に最大5,000万ドル(約55億円)の無償支援を行う用意がある旨述べたところ、ジャイシャンカル外相から謝意の表明がありました。
  3.  両大臣は、地域情勢について率直な意見交換を行いました。その中で、茂木大臣からは、中国海警法を含め、東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みについて深刻な懸念を表明しました。また、両大臣は、ミャンマーの情勢について、4月のASEANリーダーズ・ミーティングの成果を事態の改善に向けた第一歩として歓迎しつつ、暴力を停止することを強く求めながら、事態の好転に向けて緊密に連携していくことを確認しました。さらに、茂木大臣から、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求めました。

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