バングラデシュ人民共和国
石破内閣総理大臣とユヌス・バングラデシュ人民共和国暫定政権首席顧問との会談
令和7年5月30日


5月30日、午前11時37分から約30分間、石破茂内閣総理大臣は、公式訪問中のモハマド・ユヌス・バングラデシュ人民共和国暫定政権首席顧問(H.E. Professor Muhammad Yunus, Chief Advisor of the Interim Government of the People’s Republic of Bangladesh)と会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。
双方は、会談後に日・バングラデシュ共同プレスリリースを発表しました。
1 冒頭
- 石破総理大臣から、ユヌス首席顧問の訪日を歓迎し、新たな国づくりを進めるユヌス首席顧問のリーダーシップに敬意を表しつつ、「戦略的パートナーシップ」の下、二国間関係を発展させていく旨述べました。さらに、地域の発展においても重要な役割を果たすバングラデシュと、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて一層協力していきたい旨述べました。
- これに対し、ユヌス首席顧問は、今般の訪日に係る温かい歓迎に感謝するとともに、両国の関係を一層強化していきたい旨述べました。
2 二国間関係
- 石破総理大臣から、経済改革・気候変動分野等での円借款案件の進捗を歓迎するとともに、38年前の自身の訪問に触れつつ、バングラデシュの持続的な経済発展に向けて引き続き支援していく旨述べました。また、バングラデシュとの貿易・投資を推進するため、日・バングラデシュ経済連携協定(EPA)交渉を加速させたい旨述べました。
- 石破総理大臣から、安全保障面での協力も進展しており、防衛装備品・技術移転協定について、今般実質合意に至ったことを歓迎する旨述べました。
- これに対し、ユヌス首席顧問は、安全保障、経済、人的交流を含む幅広い分野における両国関係の進展を歓迎するとともに、引き続き様々な分野で協力を強化したい旨述べました。
3 地域・国際情勢
両者は、ミャンマー・ラカイン州からの避難民問題を含む地域情勢について議論を行い、ユヌス首席顧問は日本の人道支援を高く評価しました。また、両者は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため、連携を深めていくことで一致しました。