バングラデシュ人民共和国

平成28年7月2日

 本2日午後1時35分から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,バングラデシュにおけるレストラン立てこもり事案を受けて,シェイク・ハシナ・バングラデシュ首相(H. E. Sheikh Hasina, Prime Minister of the People's Republic of Bangladesh)と電話会談を行いました。概要は以下のとおりです。

1 安倍総理大臣から,冒頭以下のとおり述べました。

(1)ダッカ市内のレストランにおいて武装グループが立てこもっている事案に関し,渡邉正人駐バングラデシュ大使から,事件に巻き込まれている可能性のある日本人の人命最優先で事件の対処にあたっていただきたいと要請していたところ。

(2)先程,当局が突入したようだが,邦人の安否を含め事実関係の情報を提供いただきたい。

(3)我が国から,事案対処のため,木原誠二外務副大臣と国際テロ情報収集ユニットを派遣するので,支援をおねがいしたい。

(4)このような非道卑劣な行為はいかなる理由でも許されず,我が国は断固として非難する。

2 これを受けて,ハシナ首相から,以下のとおり述べました。

(1)オペレーションは終了した。

(2)被害者の全体像は確認中であるが,13名を救出し,そのうち3名が外国人であり,日本人1名が含まれている。その日本人1名は,現在他の負傷者の方とともに,病院で看護を受けている。

(3)人命最優先に最大限の努力をしたが,残念ながら犠牲者が生じている。バングラデシュに在住する邦人及び外交団施設の安全確保に万全を期している。

3 これに対し,安倍総理大臣から,以下を述べました。

(1)犠牲者が発生したことは極めて残念。他にも数名の日本人がレストランにいた可能性があり,引き続き安否確認をよろしくお願いする。

(2)被害邦人に関しては,治療や帰国等において貴国の最大限の支援をいただきたい。貴国には多数の日本人が在留しており,引き続き邦人の安全確保に万全を尽くしていただきたい。


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