東ティモール民主共和国
日・東ティモール首脳会談


8月26日、午前11時45分から約30分間、石破茂内閣総理大臣は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の万博ナショナルデー行事に参加するために訪日中のラモス=ホルタ東ティモール民主共和国大統領(H.E. Dr. José RAMOS-HORTA, President, Democratic Republic of Timor-Leste)と首脳会談を行ったところ、概要以下のとおりです。なお、首脳会談に続き、午後0時20分から約60分間、昼食会が行われました。
1 冒頭
石破総理大臣から、ラモス=ホルタ大統領の訪日を歓迎するとともに、東ティモールが10月にASEANに正式加盟することとなったことに祝意を表し、加盟後の取組も支援していく旨述べました。また、両国間の包括的パートナーシップを一層強化すべく、安全保障や経済分野等での二国間協力を更に進め、地域・国際社会の諸課題についても連携を深めたい旨述べました。これに対し、ラモス=ホルタ大統領からは、大統領としての再度の訪日を嬉しく思っており、また、長年の友好協力関係に基づく両国のパートナーシップを様々な分野で更に発展させていきたい旨述べました。
2 二国間関係
石破総理大臣から、国際社会が複合的な危機に直面し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化が重要になる中、インド洋と西太平洋を結ぶ東ティモールとの連携を重視している旨述べ、同国向けでは初となる政府安全保障能力強化支援(OSA)の実施につき両国で一致したことを歓迎しました。また、同国のASEAN加盟を見据え、産業多様化を含む幅広い分野での経済・社会開発を支援していく旨述べました。これに対し、ラモス=ホルタ大統領からは、東ティモールの国造りやASEAN加盟に対するこれまでの日本の支援に謝意を表しつつ、初のOSAを通じた両国の安全保障分野での協力の深化を歓迎する旨、そして既に緊密な両国関係を一層強固なものとしていきたい旨述べました。
3 地域・国際情勢
両首脳は、海洋安全保障、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等の地域・国際情勢についても意見交換を行い、こうした諸課題についても連携していくことを確認しました。