シンガポール共和国

令和7年7月31日

 7月27日から29日まで、宮路拓馬外務副大臣は、シンガポール共和国を訪問しました。この訪問の概要は以下のとおりです。

1 政府・議会関係者や有識者との意見交換等

(1)シム・アン・シンガポール共和国内務担当兼外務担当上級国務大臣とのワーキングランチ

シムアン上級国務大臣と意見交換を行う宮路副大臣

 28日、宮路副大臣は、シム・アン・シンガポール共和国内務担当兼外務担当上級国務大臣(H.E.Ms. Sim Ann, Senior Minister of State, Ministry of Foreign Affairs & Ministry of Home Affairs)との間で意見交換を行いました。宮路副大臣から、先方の招待ともてなしに感謝しつつ、先般の日・シンガポール外相会談に続き、さまざまなレベルで対話が進んでいる現状を評価の上、不透明な国際情勢の中で法の支配や多角的自由貿易体制を守るために、シンガポールとの協力が極めて重要な時期にある旨述べました。これに対し、シムアン上級国務大臣は、2026年の日・シンガポール外交関係樹立60周年を見据えて、デジタル経済、安全保障、エネルギー・気候変動等幅広い分野での協力を深化させ、二国間関係を更なる高みに引き上げたい旨述べ、両者は、両国関係の一層の発展に向けて引き続き連携していくことを確認しました。

 両者はまた、地域情勢や、米国の関税措置及びそれによる世界経済や多角的自由貿易体制への影響等についても意見を交わし、こうした国際情勢のもとで二国間関係を一層深化させることの新たな意義につき確認しました。

(2)リャン・エンファ北東アジア地域友好議連会長との意見交換

リャン議連会長と対話する宮路副大臣の様子

 28日、宮路副大臣は、リャン・エンファ北東アジア地域友好議連会長(Mr. Liang Eng Hwa, Chairman of the Singapore-Northeast Asia Regional Parliamentary Group)との間で、地域情勢や日・シンガポール関係に関する意見交換を行いました。

 宮路副大臣から、日・シンガポール両国が基本的価値や原則を共有し、近年、経済、安全保障、人的交流といった幅広い分野で協力が飛躍的に進展していることに触れつつ、2026年の日・シンガポール外交関係樹立60周年を見据え、両国関係を更に深化させていきたい旨述べました。これに対し、リャン議連会長から、緊密な両国関係の一層の強化や、両国の議員交流の更なる促進に対して意欲が示されました。

(3)シンガポール海上保安機関基地視察

シンガポール海上保安機関基地を視察する宮路副大臣
関係者と記念撮影する宮路副大臣

 28日、宮路副大臣はシンガポール海上保安機関基地を視察し、同機関関係者から同基地の特徴等につき説明を受け、海上保安分野における協力の重要性を確認しました。

(4)有識者との意見交換

宮路副大臣と有識者らとの記念撮影の様子

 28日、宮路副大臣は、国際問題戦略研究所(IISS)、ユソフ・イシャク東南アジア研究所(ISEAS)、及び『エコノミスト』誌の有識者との間で、地域のハブであるシンガポールを含む東南アジア各国の情勢について意見交換を行いました。

2 日本関係機関訪問・ビジネス関係者との意見交換

(1)一般財団法人自治体国際化協会(クレア)シンガポール事務所訪問

クレアのマークの前で記念撮影を行う宮路副大臣と関係者ら

 28日、宮路副大臣は、一般財団法人自治体国際化協会(クレア)シンガポール事務所を訪問し、同事務所関係者及び鹿児島県人会と意見交換しました。両団体の事業・活動内容につき説明を受け、地方自治体による国際交流や海外における在留邦人・同県人同士の交流促進等について意見交換を行いました。

(2)日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所訪問

ジェトロの方々と意見交換を行う宮路副大臣の様子

 28日、宮路副大臣は、日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所を訪問し、シンガポールの経済情勢や日系企業の進出状況やビジネス環境等について、同事務所関係者と意見交換を行いました。

(3)在留邦人スタートアップ関係者との意見交換

 28日、宮路副大臣は、現地にて活躍する邦人のスタートアップ関係者と懇談し、シンガポール経済の現状、今後のビジネスの見通しや課題等について幅広く意見交換を行いました。


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