シンガポール共和国

令和3年5月25日

 5月25日、午後4時25分から20分間、菅義偉内閣総理大臣は、リー・シェンロン・シンガポール共和国首相(H.E. Mr. Lee Hsien Loong, Prime Minister of the Republic of Singapore)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 両首脳は、ワクチン接種を含む新型コロナ対応について意見交換し、菅総理大臣から、途上国を含め、世界全体における、安全で効果的なワクチンへの公平なアクセスの確保に全力で取り組む旨を伝え、6月2日に日本がGaviと共催する「COVAXワクチン・サミット」への協力を求めました。
  2. 両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関するASEAN・アウトルック」の実現に向け、地域における両国の協力を具体化していくこと、また、その観点からグリーン、デジタル、第三国インフラ協力、多角的自由貿易体制の維持・強化などの経済分野、さらに防衛装備協力を含む安全保障分野の協力を強化していくことを確認しました。
  3. リー首相からは、シンガポールによる東日本大震災後の日本産食品に対する輸入規制を完全撤廃する旨表明されました。これに対し、菅総理大臣から、東日本大震災10周年に当たる本年、輸入規制が完全撤廃されることを歓迎する旨述べました。
  4. ミャンマー情勢に関し、菅総理大臣から、ASEANリーダーズ・ミーティングの成果である「5つのコンセンサス」を含め、事態打開に向けたASEANの外交努力を支持している旨述べ、両首脳は、引き続き連携していくことで一致しました。
  5. 両首脳は、新型コロナの状況も見つつ、双方の都合のよいタイミングでの菅総理大臣のシンガポール訪問を実現することで一致しました。
  6. また、リー首相から東京オリンピックの成功をお祈りしているとの発言がありました。

[参考]COVAXワクチン・サミット
 新型コロナ・ワクチンの途上国への更なる公平な普及のため、COVAXの途上国向け支援枠組みであるAMC(Advance Market Commitment)の増資を図るため、日本とGaviの共催で6月2日にオンライン形式で開催。
 G7などのドナー国、WHOなどの国際機関、ゲイツ財団 などの民間団体、市民社会の代表等が参加する見込み。


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