フィリピン共和国
日・フィリピン外相会談
令和5年11月15日


現地時間11月15日午後2時(日本時間16日午前7時)から約30分間、APEC閣僚会合等に参加するため米国・サンフランシスコを訪問中の上川陽子外務大臣は、エンリケ・マナロ・フィリピン共和国外務大臣(Hon. Enrique A. Manalo,Secretary for Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、11月初旬の岸田総理大臣のフィリピン訪問時の歓迎に感謝するとともに、両首脳間で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳を確保するための緊密な連携を確認できたことは大変有意義であった旨述べました。これに対し、マナロ外務大臣は、今回の岸田総理訪問の成功を歓迎するとともに、この成果を踏まえて日・フィリピン関係を更に強化させていきたい旨述べました。
- 両大臣は、政府安全保障能力強化支援(OSA)、防衛装備移転、巡視船供与を含む海洋安全保障能力向上、部隊間協力円滑化協定(RAA)の交渉開始等を通じた安全保障分野を始めとする二国間協力や、日米比協力の具体化を着実に進めていくことで一致しました。
- 両大臣は、地域・国際社会の共通の関心事項について意見交換を行い、東シナ海・南シナ海情勢、核軍縮・不拡散、女性・平和・安全保障(WPS)等の諸課題について、緊密に連携していくことを確認しました。また、イスラエル・パレスチナ情勢に関し、上川大臣から、先般のG7外相会合で一致したメッセージを発信したことに触れつつ、改めて日本の立場を説明し、両大臣は、引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。
- 両大臣は、本年12月の日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議の成功に向け、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。