フィリピン共和国

令和2年12月14日

12月14日、午後5時55分から約20分間、菅義偉内閣総理大臣は、ロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン共和国大統領(H.E. Mr. Rodrigo R. Duterte, President of the Republic of the Philippines)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭、菅総理大臣から、内閣総理大臣就任に際するドゥテルテ大統領からの祝辞に対して謝意を述べるとともに、11月にフィリピンを襲った2つの台風による甚大な被害へのお見舞いを伝えました。
  2.  両首脳は、新型コロナウイルス感染症という危機において両国が支え合ってきたことを踏まえ、今後も感染拡大防止に協力していくことを確認しました。ドゥテルテ大統領からは、新型コロナウイルス感染症対策を含む我が国の協力に対して改めて謝意が述べられました。
  3.  菅総理大臣から、両国の戦略的パートナーシップを更に発展させ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現のため両国間で緊密に連携していきたい旨述べた上で、ドゥテルテ大統領が推進する「ビルド・ビルド・ビルド」を支え、ミンダナオ支援を和平の進捗に応じて強化していく方針を改めて伝えました。また、菅総理大臣から、北朝鮮による拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めました。両首脳は、南シナ海問題等の地域情勢についても意見交換を行い、引き続き緊密に協力していくことで一致しました。
  4.  また、菅総理大臣から、国交正常化65周年に当たる2021年の1月に在セブ日本国総領事館を開設予定である旨表明し、これにより二国間関係が更に強化されることを期待する旨述べました。ドゥテルテ大統領からは、2021年は国交正常化65周年であるとともに両国間の戦略的パートナーシップの10周年にも当たる重要な年であり、地域協力を含め二国間関係の強化のために菅総理と緊密に連携していきたいと述べました。

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