アジア
堀井巌外務大臣政務官のインドネシア及びフィリピン訪問(結果)
平成29年12月22日
12月18日から22日まで,堀井巌外務大臣政務官は,インドネシア共和国及びフィリピン共和国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
インドネシア(18日~21日)
1 日程概要
19日:アルヨ・インドネシア日本国会議員連盟会長との会談,ファヒール外務副大臣との会談,アルチャンドラ・エネルギー鉱物資源副大臣との会談,ジャワ2ガス火力発電所の視察,ジャカルタ・ジャパン・クラブ(JJC)との懇談,青年海外協力隊・日本語パートナーズとの懇談
20日:パスルアン工業団地(ヤマハ楽器)の視察,国立アイルランガ大学熱帯病研究所の視察,元日本留学生との懇談
21日:
20日:パスルアン工業団地(ヤマハ楽器)の視察,国立アイルランガ大学熱帯病研究所の視察,元日本留学生との懇談
21日:
2 主な行事の概要
(1)ジャカルタ日程
(ア)アルヨ・インドネシア日本国会議員連盟会長との会談
アルヨ・インドネシア日本国会議員連盟会長他同議連メンバーと会談を行い,来年の60周年の機会に両国関係を更に発展させるため,国会議員同士での率直な意見交換を行いました。

(イ)ファヒール外務副大臣との会談
堀井巌外務大臣政務官より,先月,マニラで行われた首脳会談でのやりとりを踏まえ,60周年の機会に象徴的な協力案件を協力して進めたい旨述べるとともに,北朝鮮問題や南シナ海問題を含む国際情勢についても意見交換を行いました。ファヒール外務副大臣からは,両国は伝統的なパートナーであり,二国間だけでなく地域や世界の問題に対してともに取り組むことができる旨述べるとともに,60周年を最大限盛り上げ,将来に向けた具体的な取り組みを行いたい旨発言がありました。


(ウ)アルチャンドラ・エネルギー鉱物資源副大臣との会談
堀井巌外務大臣政務官より,インドネシアとの間でエネルギー分野において天然ガス開発や技術協力等の協力を進めていきたい,また,電力の分野でも,日本企業が持つ高効率,高稼働率,低環境負荷の技術を引き続き活用いただきたい旨述べるとともに,来年は日インドネシア国交樹立60周年を迎えるため,この機会を活用して,両国の緊密な関係をさらに活発にしていきたい旨述べました。アルチャンドラ副大臣からは,これまでの日本政府と企業の貢献に丁重な謝意が表明されるとともに,今後も両国の関係を緊密にしながら,各種プロジェクトを進めていきたい旨発言がありました。


(エ)ジャワ2ガス火力発電所の視察
北ジャカルタにおいて日本企業が建設中のジャワ2ガス火力発電所を訪問し,電力分野での日本の貢献について視察しました。

(オ)ジャカルタ・ジャパン・クラブ(JJC)との懇談
ジャカルタ・ジャパン・クラブ(JJC)関係者と懇談し,当地に活動する日本企業が直面している投資環境上の問題点等について意見交換を行いました。(カ)青年海外協力隊・日本語パートナーズとの懇談
ジャカルタ近郊で活動する青年海外協力隊・日本語パートナーズと懇談し,それぞれの活動状況の紹介,活動する上で苦労している点について聴取するとともに,堀井巌外務政務官より,最前線で汗をかいている青年海外協力隊や日本語パートナーズの皆様に経緯を表するとともに,これからも安全に十分注意しながら活動を進めてほしい旨述べました。
(2)スラバヤ日程
(ア)パスルアン工業団地(ヤマハ楽器)の視察
パスルアン工業団地内にあるヤマハ楽器を訪問し,ヤマハ楽器の活動状況や生産現場の様子を視察しました。また,インドネシア従業員が結成したバンドEast Windの演奏による歓迎を受けました。

(イ)国立アイルランガ大学熱帯病研究所の視察
スラバヤ市内にある国立アイルランガ大学熱帯病研究所を訪問し,約半世紀にわたって神戸大学との間で行われているウイルス研究について視察しました。

(ウ)元日本留学生との懇談
スラバヤ市内の高等教育機関で活躍する元日本留学生代表と懇談し,来年の国交樹立60周年の機会に両国関係を更に発展させる方策等について意見交換を行いました。
フィリピン(21日~22日)

21日,アラン・ピーター・カエタノ外務大臣と会談しました。堀井巌政務官より,本年も日フィリピン関係が大きく発展したことは喜ばしく,10月のドゥテルテ大統領の訪日時に発表した今後5年間の両国間の協力に関する共同声明を着実に実施し,幅広い分野での協力関係を一層強化して行きたい旨述べました。また,先月フィリピンが主催したASEAN関連首脳会議の成功に祝意を述べるとともに,北朝鮮問題をはじめとする地域情勢について意見交換を行いました。また,堀井政務官より,12月8日,マニラ市内に慰安婦像が設置されたことは,我が国の立場と相容れず極めて残念である旨伝えました。カエタノ外相からは,今後の対応について比政府部内で検討しているところである旨発言があり,引き続き両国間で十分協議していくことを確認しました。