アジア
安倍昭恵総理夫人のフィリピン・マレーシア訪問
平成27年11月18日から23日まで、安倍総理夫人は、APEC首脳会議のためにフィリピン(マニラ)を、続いてASEAN関連首脳会議のためにマレーシア(クアラルンプール)を訪問した安倍総理に同行し、様々な交流活動を行いました。
フィリピン訪問

(写真提供:NPO法人ソルト・パヤタス)

(写真提供:NPO法人ソルト・パヤタス)
1 11月18日
パヤタス地区ゴミ処分場視察
18日(水曜日)午後、安倍総理夫人はマニラ首都圏ケソン市パヤタス地区にあるゴミ処分場を視察し、現地の住民から熱烈な歓迎を受けました。同処分場があるパヤタス地区には12万人の住民が暮らしており、そのうち10パーセントを超える低所得者が毎日1千トン以上のゴミが運ばれてくるゴミ山の中からリサイクル可能な資源を回収・換金することで日々の生計を立てています。2000年にゴミ山が崩落し、多くの尊い命が失われるという事故が発生したことにより、世界中でその名を知られることとなった同処分場は、その後状況が大幅に改善されたものの、住民が依然として厳しい生活にさらされています。
安倍総理夫人は、こうした住民への支援を行っている日本のNPOソルト・パヤタスの職員からゴミ処分場の歴史や同団体が住民女性の収入向上のために行っているリカ(Likha)センター刺繍事業について説明を受けた後、実際に同事業に参加しているフローレスさんの家庭を訪問し、直接話を聞きました。同女性は、「レイテ島では農業をしていたので食べることはできたが、現金収入がなく、子供たちに教育を受けさせることができなかった。より良い生活を求めてマニラにやって来たが、小学4年までしか教育を受けていない自分は職を得ることはできず、夫とともにごみ処分場でごみ拾いをして日々の生計を立てていた。2000年の崩落事故後、数週間ごみ拾いができなくなった時に、リカ(ソルト・パヤタスが実施している事業)と出会った。リカに参加して本当に良かった。3人の子どもに教育を受けさせることが出来たし、何よりもリカに参加していなかったら、貴方(安倍総理夫人)にお会いすることも出来なかった。」と涙ながらに語りました。その後、安倍総理夫人は、2000年の崩落事故の慰霊碑を訪問し、被害者のシェリルさんから崩落事故の概況説明を受けた後、献花をしました。シェリルさんは、「1歳7か月の子どもが崩落事故で片腕を失い、そのため、今でも差別を受けている。ごみ山は今すぐなくなって欲しいが、夫がごみ拾いをして生計を立てている。ごみ山がなくなって、ごみ拾いをしなくても暮らしていくことができれば。懸命に働き、死んでいった仲間たちのためにも、いつかそのような日が訪れることを願っている。」と述べました。その後、安倍総理夫人は、リカ刺繍センターを訪れ、自らも2年間ごみ拾いをしていたというダンダンさんから事業の概要説明を受けた後、住民の女性たちとともに刺繍を楽しみながら、一緒に和やかな時間を持ちました。
2 11月19日

(1)ローレン・レガルダ・フィリピン上院議員との懇談
19日(木曜日)午前、安倍総理夫人はローレン・レガルダ上院議員と懇談しました。冒頭、安倍総理夫人から、昨年の「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW! Tokyo 2014)」及び本年3月の「第3回国連防災世界会議」へのレガルダ上院議員の参加に対して謝意を表すとともに、レガルダ上院議員が上院議員として環境問題を始め幅広い分野で活躍されていることへの敬意が示されました。レガルダ上院議員からは、「WAW! Tokyo 2014」及び「第3回国連防災世界会議」に参加できたことは非常に光栄であり、その際、安倍総理及び総理夫人(WAW! Tokyo 2014のみ)が冒頭の挨拶のみで辞去するのではなく、その後も着席し、セッションの議論に熱心に耳を傾けられていた姿勢に大変感銘を受けた旨述べました。
この他、両者は、共通の関心事項である環境問題、防災、農業(特に、稲作)等について意見交換を行いました。
なお、同日午後、安倍総理夫人は、レガルダ上院議員の紹介により国立博物館を訪問し、「ヒグラ:フィリピンのテキスタイル」及び「お米、気候変動及び生物多様性」等の展示を見学しました。
(2)イントラムロス見学(APEC公式行事)
19日(木曜日)、安倍総理夫人はAPECの公式配偶者プログラムであるイントラムロスの見学に参加しました。同地区内にあるサンチャゴ要塞に到着した安倍総理夫人は他の参加エコノミー首脳夫人と共に、順にアキノ大統領姉妹(4名)による出迎えを受けた後、文化的なプレゼンテーションを観覧しました。次いで、トランヴィアと呼ばれるミニ観光バスに乗車し、サン・オーガスティン教会へ向かう道すがら、イントラムロスの歴史とその文化的意義について説明を受けました。続いて、1993年に世界遺産に登録されたサン・オーガスティン教会を訪れ、サンタマリア主任司祭の出迎えを受けた後、子どもの聖歌隊による「アヴェ・マリア」の合唱を聞きました。再びトランヴィアで移動後、旧市庁舎にてアキノ大統領姉妹による昼食会に参加しました。昼食会の司会を務めた日本好きとして知られるクリス・アキノ大統領令妹は、参加エコノミーの首脳夫人を順に紹介する際に、「他の国には申し訳ないが私の大好きな日本」と述べ、安倍総理夫人を紹介しました。安倍総理夫人は、終始和やかな雰囲気な中、アキノ大統領姉妹及び他の参加エコノミーの首脳夫人らと親睦を深めました。
(参考)各エコノミー参加首脳夫人:フィリピン(主催者)(マリア・エレナ・バルシ・アキノ・クルス大統領令姉、オーロラ・コラソン・ピンキー・アキノ・アベラダ大統領令姉、ヴィクトリア・エリサ・ヴィエル・アキノ・ディ大統領令妹、クリスティーナ・ベルナディッテ・クリス・アキノ大統領令妹)、マレーシア(ロスマ・マンソール首相夫人)、シンガポール(ホー・チン首相夫人)、タイ(ナラポーン・チャンオーチャー首相夫人)、ベトナム(マイ・ティ・ハイン国家主席夫人)、インドネシア(ムフィダ・ユスフ・カッラ副大統領夫人)、中国香港(梁唐青儀行政長官夫人)、チャイニーズ・タイぺイ(蕭萬長代表夫人)
(3)線路上居住子ども支援事業


19日午後、安倍総理夫人は、マニラ市に位置するブルメントリット駅周辺の線路上で生活する家を持たない子どもたちを支援する日本のNPOアイキャンの事業を視察しました。ブルメントリット駅周辺の線路には何年も前から路上生活者が集まり始め、家庭内暴力や育児放棄、経済的逼迫等により路上での生活を余儀なくされた子どもたちが、廃品回収や物売り、物乞い等により得たわずかな稼ぎで暮らしています。こうした子どもたちは周囲からの差別や偏見、空腹や病気等に苦しみ、事故や犯罪に巻き込まれる危険に常に晒されており、自分の身を守り生きるために、ギャングの一員になったり、薬物に手を染めてしまうケースも少なくありません。
安倍総理夫人は、アイキャン職員による説明を受けながら、線路上居住者の生活状況を視察しました。次いで、安倍総理夫人は、アイキャンが運営する子どもの一時保護施設を訪問し、18人の子どもたちによる「イッツ・ア・スモール・ワールド」の歌による熱烈な歓迎を受け、安倍総理夫人が、「皆さん、素敵な歌で歓迎してくれてありがとうございました。日本とフィリピンはこれからもっと仲良くなると思います。私が来たことを覚えておいてください。」と挨拶すると、子どもたちから盛大な拍手が巻き起こりました。その後、安倍総理夫人は、「幸せなら手を叩こう」をタガログ語と日本語でジェスチャーも交えながら合唱したり、スキンシップを図るなどして、子供たちと一緒に楽しい交流の時間を持ちました。
(4)フィリピン人看護師・介護福祉士候補者との懇談

19日午後、安倍総理夫人は、日本語センター財団にて訪日前の日本語研修を受講中のフィリピン人看護師・介護福祉士候補者らと懇談を行いました。日本語センター財団は、昨年から日比経済連携協定(JPEPA)に基づき訪日するフィリピン人看護師・介護福祉士候補者を対象として、訪日前の日本語研修を実施しています。
安倍総理夫人は冒頭の挨拶で、「看護師・介護福祉士は専門的な知識と技術そして豊かな心で人々に寄り添い、その助けとなり、社会に大きく貢献できる素晴らしく重要な職業です。訪日後は、言葉の壁や文化・制度の違いなど、困難に直面することがあるかと思いますが、フィリピンの方々の持ち前の明るさと優しさで乗り越えて欲しい。日本で皆さんの訪日を楽しみにしています。」と伝えました。また、候補者の日本語学習に役立つよう、日本語教材や日本のビジネス・マナー、最近の日本文化や社会を感じられる幅広い書籍を「昭恵文庫」として日本語センター財団に寄贈しました。
(5)フィリピン人技能実習生との懇談

19日晩、安倍総理夫人は、協働組合フレンドニッポンにて研修中のフィリピン人技能実習生らと懇談しました。協働組合フレンドニッポンは外国人技能実習制度に基づき、2010年にフィリピン政府から技術大学に認定されたマニラ郊外の訓練校(全寮制の短期大学で、約800名が所属)にて、訪日前のフィリピン人技能実習生に対して、実践的な技能訓練(溶接・塗装・自動車整備・機械加工等)を提供するとともに、日本語や職業規律の教育も実施しており、同校の卒業生のほぼ100%が国際研修協力機構(JITCO)の指導・監督の下、技能実習生として日本で活躍しています(現在約2,500名の技能実習生が180以上の受入企業・事業所に在留。累計入国者は8,000名を超え、フィリピンにおいて最多の実績を有します。)。
安倍総理夫人は「来年訪日されるフィリピン人技能実習生の方々とお会いすることができ嬉しく思います。訪日後は生活習慣や言葉の違い等苦労があると思いますが、是非日本の良い点を学んでいただきたいです。皆さんが日本で働かれている姿を見ることができればと思います」と伝え、技能実習生に対してエールを送りました。その後、安倍総理夫人は技能実習生らと日本に期待すること等について懇談しました。
マレーシア訪問


1 11月20日
(1)プルマタ・プログラムの視察
20日午後、安倍総理夫人は、ロスマ・マンソール・マレーシア首相夫人とともに、マレーシア国民大学内のプルマタ・プログラムを視察しました。プルマタ・プログラムは、「子供が国家の礎である」と考えるロスマ首相夫人が後援する教育プログラムで、2007年に4歳児以下を対象とするプルマタ・ヌガラの創設から始まりました。現在では、特に知能レベルの高い13歳~17歳の子供を対象に特別教育を提供するプルマタ・ピンター等計7つのプログラムで構成され、国家成長の中核要素の一つとして、ファーストクラスの人的資本の開発を掲げる、国家ミッションに沿って実施されています。
安倍総理夫人は、生徒たちが日本とマレーシアの国旗を振る中、ロスマ首相夫人を始めとする総勢300名の教師陣、生徒、保護者などによる盛大な出迎えを受けた後、伝統音楽の生演奏が響く中、ロスマ首相夫人の案内により大ホールに移動し、プロマタ・プログラムについてのプレゼンテーション、同プログラムに参加する生徒による速算や舞踏等のパフォーマンス等を参観しました。
その後、ロスマ首相夫人とハイティーを兼ねた懇談の時間を持った安倍総理夫人は、今回のロスマ首相夫人による温かな歓待に謝意を表すると共に、プルマタ・プログラムの視察を通じて早期教育の重要性を再認識した旨述べました。これに対し、ロスマ首相夫人からは、安倍総理夫人にプルマタ・プログラムを視察していただいたことを大変嬉しく思っている旨述べました。その後、両夫人は、大変和やかな雰囲気の中で、プルマタ・プログラムの意義等について意見交換を行う等、首脳夫人同士の交流を深めました。
(2)マレーシアで活躍する日本人女性との懇談

20日晩、安倍総理夫人は、ビジネス、音楽、医療、日本語教育等の分野で活躍する日本人女性とマレーシアでの活動等について懇談しました。
2 11月21日


(1)クアラルンプール日本人学校訪問
21日(土曜日)午後9時30分(現地時間)から1時間15分間、安倍総理夫人はスランゴール州セバンにあるクアラルンプール日本人学校を訪問しました。
本年で創設49年を迎えたクアラルンプール日本人学校は、幼稚部、小学部及び中学部を合わせて約900名が学んでおり、東南アジア有数の規模を誇る日本人学校です。
安倍総理夫人は、宮谷校長ら学校関係者に出迎えられた後、教室で小学部の生徒28名と夢や総理夫人としての仕事等について意見交換をしました。生徒からの「夢を実現するにはどうしたらいいと思いますか」との質問に対し、安倍総理夫人は具体的なイメージを持って頑張り続ければ、実現できない夢はないと思うので、皆さん頑張ってくださいと述べました。また、別の生徒からの「総理夫人として何をしたいと思っていますか」との質問に対し、安倍総理夫人は、「色々な国に行くことができるので、外国の皆さんにできるだけ日本を知ってもらい、関心をもってもらい、好きになってもらえるようにしたいと思っています。皆さんもマレーシア人のお友達をつくって、できるだけ多くの人に日本について紹介してください。」と述べました。次いで、生徒から花束をもらった安倍総理夫人は、「私の主人、日本の総理大臣を務める安倍晋三が書いた「夢」という字が彫られた瓦を、私たちの書籍とともに、皆さんにお送りしたいと思います、皆さん夢に向けて頑張ってください」と生徒たちにエールを送り、瓦の置物と書籍を寄贈しました。
続いて、生徒の誘導により、85名の幼稚部の子どもたちが待つ、ミュージックホールに移動した安倍総理夫人は、子どもたちととんぼのめがねの合唱や貨物列車ゲーム等をして、一緒に楽しい交流の時間を持ちました。
最後に、安倍総理夫人は、正門前で生徒らと共に記念植樹を行い、生徒や保護者、学校関係者らと記念写真を撮影した後、皆が日本とマレーシアの旗を振る中、日本人学校を後にしました。
(2)ASEAN関連首脳会議公式行事


21日(土曜日)午前11時から約2時間、安倍総理夫人はASEAN関連首脳会議の公式配偶者プログラムである「ASEAN食品店:我々を結ぶお米」に参加しました。安倍総理夫人はロスマ・マンソール・マレーシア首相夫人に出迎えられ、同首相夫人及び他の参加首脳夫人と共に、ASEAN各国のお米料理を紹介するブースを説明を聞きながら見て回りました。「我々の共通文化であるお米を楽しみましょう」とのロスマ首相夫人の挨拶に続き、マレーシアの著名なシェフによる調理デモンストレーションがあった後、昼食会がASEAN各国のお米料理の昼食会が開始し、ASEAN各国の歌や舞踏によるショーが繰り広げられる中、安倍総理夫人はロスマ首相夫人や同令嬢、他の参加首脳夫人らと親睦を深めました。
(参考)各国参加首脳夫人:マレーシア(ロスマ・マンソール首相夫人(主催者))ブルネイ(サレハ王妃)、カンボジア(ブン・ラニー・フン・セン首相夫人)、インドネシア(イリアナ・ジョコ・ウィドド大統領夫人)、シンガポール(ホー・チン首相夫人)、タイ(ナラポーン・チャンオーチャー首相夫人)、中国(程虹総理夫人)
(3)ビューティフル・ゲート財団の視察


21日(土曜日)午後、安倍総理夫人はセランゴール州にある「ビューティフル・ゲート」を訪問しました。ビューティフル・ゲート財団は、1993年に設立された身体障害者に対して自立した生活を送る訓練や職業訓練等の能力開発訓練を行うとともに、リサイクル品を販売すること等を通じて身体障害者に雇用機会を提供しています。
安倍総理夫人は、シア・シュウ・チン代表を始めとする障害者の方々や財団関係者の拍手で出迎えられた後、障害者がワイヤーを使ったキーホルダーや布製のバック等の工芸品を制作する様子を見学し、シア・シュウ・チン代表らから財団の活動についてブリーフを受けました。シア・シュウ・チン代表は、「22年間活動をしていますが、本日初めて外国の首脳夫人をお迎えすることができ、大変嬉しく光栄に思います。お越しいただき、ありがとうございます」と述べた上で、2013年に草の根・人間の安全保障無償資金協力でのリサイクル用のゴミ箱、輸送・設置費用及び運搬用トラック1台の供与やJICAによる研修の実施等これまでの日本による支援に対する謝意が表されました。これに対し、安倍総理夫人からは、「日本でも、障害者の社会参加のためには、皆の意識が変わる必要があると思います。健常者が一方的に障害者を支援するのではなく、障害者も自ら社会の担い手、支え手となることを望んでいること、また、障害者にはそれを行う能力や才能があるということに対する理解を広げる必要があると思います。」と述べました。続いて、安倍総理夫人の希望で、障害者との交流の時間を持ち、将来の夢等について意見交換を行いました。その後、リサイクルセンターを視察し、障害者による「ユー・レイズ・ミー・アップ」の合唱の後、贈呈品の交換を行いました。
3 11月22日


(1)クアラルンプール日本人墓地墓参
22日午前、安倍総理夫人は、クアラルンプール市内にあるクアラルンプール日本人墓地に墓参しました。クアラルンプール日本人墓地は、マレーシアに29カ所ある日本人墓地のうち最大の面積を持ち、総計約570名の日本人が埋葬されています。1899年(明治32年)の開設より現在に至るまで百十余年の歴史を有し、戦前戦後の日本人会、日本大使館、マレーシア在住邦人らによって、維持・運営・管理されてきた同日本人墓地では、1980年以降、日本人学校の生徒達によって年3回の墓地清掃が行われているほか、春秋の彼岸には法要が行われています。
安倍総理夫人は、原田クアラルンプール日本人会会長ら同日本人会関係者の出迎えを受け、慰霊堂にて記帳、焼香を行いました。次いで、安倍総理夫人は、万代クアラルンプール日本人会副会長から受けたクアラルンプール日本人墓地の歴史等に関する詳細な概要説明に、質問を交えながら熱心に耳を傾けました。続いて、安倍総理夫人は、空無縁之塔及び慰霊塔へそれぞれ献花・黙祷を捧げた後、墓地の隅にある同墓地最古(1894年)といわれる墓前にて黙祷を捧げるなど、墓地内の隅々を訪れ、墓参を行いました。
(2)ASEAN関連首脳会議公式行事


22日午前から午後にかけて、安倍総理夫人は、ASEAN関連首脳会議の公式配偶者プログラムである「ASEANの女性達の声:農村部の女性のためのビジネス機会の模索」に参加しました。安倍総理夫人は、他の参加首脳夫人とともに、ロスマ・マンソール・マレーシア首相夫人による基調講演、モデレーターによる専門家の意見交換、ASEAN各国の女性起業家による成功事例の発表等に耳を傾けた後、ロスマ首相夫人及び他の参加首脳夫人らとともに昼食を共にしながら交流を深めました。
(参考)他の参加首脳夫人
マレーシア(主催者)(ロスマ・マンソール首相夫人)、タイ(ナラポーン・チャンオーチャー首相夫人)、カンボジア(ブン・ラニー・フン・セン首相夫人)、インドネシア(イリアナ・ジョコ・ウィドド大統領夫人)、国際連合(潘(柳)淳沢国連事務総長夫人)
(3)ピュア・ライフ・ソサエティー
22日午後、安倍総理夫人は、ピュア・ライフ・ソサエティーを訪問しました。同施設は、1950年に登録された児童養護施設で、民族や宗教にかかわらず様々な児童を受け入れています。代表のマザー・マンガラムは、支援を必要とする人々との福祉と国民団結への貢献から、2010年にムルデガ賞を授与された著名な平和活動家で、「マレーシアのマザー・テレサ」と呼ばれています。これまでに約2000名の児童が同施設を経て社会に旅立っており、現在は78名の児童(7~17歳)が生活しています。
マザー・マンガラムと児童の手作りの歓迎ポスターに出迎えられた安倍総理夫人は、マザー・マンガラムを始めとする施設運営者からこれまでの活動や取組について説明を受けた後、クアラルンプール市内を見渡す同施設内の丘の上で記念植樹と礼拝堂の視察の後、同施設の児童との交流を行いました。
(4)活躍するマレーシア女性との懇談

22日晩、安倍総理夫人は、社会活動、芸術・文化、スポーツ等の分野で活躍するマレーシア女性と懇談し、女性が輝く社会等について意見交換を行いました。