マレーシア
日・マレーシア首脳会談
令和7年10月26日
(写真提供:内閣広報室)
現地時間10月26日午後5時50分(日本時間同日午後6時50分)から約20分間、ASEAN関連首脳会議に出席するためマレーシアを訪問中の高市内閣総理大臣は、アンワル・イブラヒム・マレーシア首相(H.E. Dato' Seri Anwar bin Ibrahim, Prime Minister of Malaysia)と日・マレーシア首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、アンワル首相は、高市総理によるASEAN関連首脳会議への参加を歓迎し、両国の友好関係の更なる発展に向けて、高市総理と協力していきたい旨述べました。これに対し、高市総理から、ASEAN議長国を務めるマレーシアの尽力に敬意を表するとともに、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現にとっても重要な包括的・戦略的パートナーであるマレーシアとの協力を様々な分野で一層強化したい旨述べました。
- 両首脳は、安全保障分野での協力に関し、政府安全保障能力強化支援(OSA)を通じて、日本からマレーシアに対し、無人航空機(UAV)と救難艇を引き渡したほか、新たに潜水作業支援船等の供与に合意したことを歓迎しました。高市総理から、こうした取組を通じて地域の平和と安定に貢献していきたい旨述べたところ、アンワル首相から日本の協力への謝意が示されました。
経済分野に関し、両首脳は、両国間で、二酸化炭素回収・貯留(CCS)やアンモニア発電、原子力等脱炭素協力が進展していることを高く評価し、今後も二国間クレジット制度(JCM)の早期署名に向けた協議を加速し、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)の取組を強化していくことで一致しました。また、LNGの安定供給やレアアース、AIといった経済安全保障分野でも連携を一層強化していくことを確認しました。 - 両首脳は、南シナ海情勢、ミャンマー情勢、中東情勢等地域・国際社会の諸課題について議論しました。
高市総理から、カンボジア・タイ間の停戦合意におけるアンワル首相の取組に敬意を表し、日本としても停戦を後押しするべく、マレーシアに停戦監視用機材の供与を決定したことを伝達しました。

