マレーシア
日・マレーシア首脳会談


5月23日、午後2時10分から約30分間、岸田文雄内閣総理大臣は、アンワル・イブラヒム・マレーシア首相(H.E. Dato' Seri Anwar bin Ibrahim, Prime Minister of Malaysia)と日・マレーシア首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
岸田総理大臣から、半年で2度目となるアンワル首相の訪日を歓迎した上で、昨年末の「包括的・戦略的パートナーシップ」への格上げ等を通じ、両国関係が着実に進展したことに触れつつ、国際社会を分断と対立から協調に導き、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化すべく、マレーシアとの連携を一層強化したい旨を述べました。これに対し、アンワル首相から、「包括的・戦略的パートナーシップ」の下、両国関係を一層発展させていきたい旨の発言がありました。
2 二国間関係
岸田総理大臣から、政府安全保障能力強化支援(OSA)を通じたマレーシア国軍に対する警戒監視用機材の供与決定に言及しつつ、自衛隊とマレーシア国軍の共同訓練が実現したことを歓迎するとともに、海上法執行分野の協力も一層強化したい旨述べました。また、岸田総理大臣から、エネルギー移行や脱炭素化、レアアースを含む重要鉱物、デジタルやサイバーセキュリティ、サプライチェーン強靭化等の経済安全保障、人材育成といった分野の協力を推進したい旨述べました。
これに対し、アンワル首相から、OSAや種々の能力構築支援に対する謝意を示しつつ、これらを含む幅広い分野で日本との協力をより一層進めたい旨の発言がありました。
3 地域及び国際的な課題への対応
両首脳は、東シナ海及び南シナ海情勢、イスラエル・パレスチナ情勢、ウクライナ情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応についても意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。