マレーシア

令和4年4月20日

 4月20日、午後3時30分から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、イスマイル・サブリ・マレーシア首相(H.E. Dato’ Sri Ismail Sabri bin Yaakob, Prime Minister of Malaysia)と首脳電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 岸田総理大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は明白な国際法違反であり、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすもの、また、力による一方的な現状変更の試みに強く反対する旨述べました。これに対し、イスマイル・サブリ首相から、マレーシアはウクライナにおける紛争激化を深刻に懸念しており、更なる事態の悪化を防ぐために平和的解決のためのあらゆる努力を加速する必要がある旨、また、いかなる国への侵攻にも反対であり、国連総会決議にも賛成した旨述べ、両首脳は引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
  2. 岸田総理大臣から、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化はより一層重要となっており、「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関するASEANアウトルック」の実現に向け協力を強化したい旨述べ、イスマイル・サブリ首相から日本との協力を引き続き重視している旨の発言がありました。
  3. 両首脳は、東シナ海・南シナ海情勢、北朝鮮、ミャンマー情勢といった地域情勢や、「核兵器のない世界」といったグローバルな課題に関しても意見交換を行い、今後も緊密に連携していくことで一致しました。
  4. また、両首脳は、本年の外交関係開設65周年及び東方政策40周年の機会を捉え、日・マレーシア関係を更に強化することで一致しました。

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