インドネシア共和国

平成26年11月8日
11月8日(土曜日)午前10時30分(現時時間)から約40分間、岸田文雄外務大臣は、APEC閣僚会議出席のために訪問中の中国・北京において、ルトノ・マルスディ・インドネシア共和国外務大臣との間で日・インドネシア外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

(1)戦略的パートナーシップの強化
岸田大臣から、外相就任への祝意を述べるとともに、両国は長年の「心の友」であり、経済上も重要なパートナーである旨述べ、海洋国家同士、緊密に協力したい旨述べたのに対し、ルトノ大臣からも同様に協力強化の意向が示され、外相戦略対話の継続を含め、戦略的パートナーシップの一層の強化につき一致しました。

(2)海洋分野での協力
岸田大臣から、地域の平和と繁栄のためには自由・平和で開かれた海が不可欠であるとして、海洋分野での協力を進めていくことを提案したことにつき、ルトノ大臣からインドネシア新政権として海洋分野を重視しており、いかなる協力の可能性も歓迎するとして賛意が示され、海洋分野で協力していくことにつき一致しました。

(3)安全保障協力
岸田大臣から、国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の立場から、地域及び国際社会の平和と安定に一層積極的に貢献していく考えを説明しました。ルトノ大臣から平和と安定は経済発展の基礎であり協力していきたい旨が述べられました。

(4)互恵的な経済関係の強化
岸田大臣から、両国間でウィン・ウィンの経済関係を一層深めたく、投資環境整備を重視している旨述べた上で、ジャカルタ首都圏投資促進特別地域(MPA)等の質の高いインフラ整備協力を通じ支援していく旨述べました。ルトノ大臣からは、新政権下でのインフラ整備計画について説明があり、協力に対する期待が示されました。

2 地域・国際社会の課題

南シナ海をめぐる問題について、岸田大臣から、「法の支配」が重要であるとの我が国立場につき説明しました。ルトノ大臣からは、南シナ海の問題についてはインドネシアとしては「誠実な仲介者」の役割を果たしていく考えであるとの説明がありました。

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