外交政策

令和8年5月2日

 現地時間5月2日午後3時15分(日本時間同日午後5時15分)から約25分間、ベトナムを訪問中の高市早苗内閣総理大臣は、ベトナム国家大学ハノイ校において、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の進化を含む外交政策スピーチを行いました。本行事には、ベトナム政府からレー・ホアイ・チュン外務大臣(H.E. Mr. Le Hoai Trung, Minister of Foreign Affairs of Viet Nam)、ベトナム国家大学から、ブイ・テー・ズイ・同ハノイ校総長(Mr. Bui The Duy, President of Vietnam National University, Hanoi)が出席しました。

1 冒頭

 高市総理大臣から、日・ベトナムの交流の歴史やサプライチェーンの拠点としてのベトナムの重要性について触れつつ、宇宙、半導体、重要鉱物分野を始めとする日・ベトナム協力の可能性について述べました。

2 FOIPの進化

  1. 高市総理大臣から、日本の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」提唱から10年を振り返った上で、FOIPとASEANの掲げる「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」との共通性に触れつつ、未来の国際社会の平和と安定の鍵を握るインド太平洋地域において、「自由」、「開放性」、「多様性」、「包摂性」、「法の支配」に基づく国際秩序を築くため、日本として果たすべき役割を今まで以上に主体的に果たしていく旨を述べました。
  2. 高市総理大臣から、地政学的な競争の激化、加速度的な技術革新、グローバルサウスの台頭といった国際秩序の構造的な変化を踏まえ、域内の各国が、複雑に絡み合った相互依存関係を前提としつつも、自らの運命を自らの手で決めるために必要な「自律性」と「強靱性」を経済、社会、安全保障全ての面で身につけることがFOIP実現のために不可欠である旨を述べました。
  3. 高市総理大臣から、各国の自律性と強靱性の強化のために、FOIPを進化させ、(ア)エネルギー・重要物資のサプライチェーン強靱化を含むAI・データ時代の経済エコシステムの構築、(イ)官民一体での経済フロンティアの共創とルールの共有、(ウ)地域の平和と安定のための安全保障分野での連携拡充、の3つの重点分野に取り組む旨を述べました。
  4. 高市総理大臣から、日本自らの取組を加速すると同時に、同志国と手を携えながら、域内の友人が必要とする協力を行っていくことで、日本、そして、ASEANを含むインド太平洋地域全体が、「共に、強く豊かになる」ことができると確信している旨述べました。
  5. ASEAN地域での取組の具体例として、(ア)「パワー・アジア」によるサプライチェーン強靱化、(イ)「日・ASEAN・AI共創イニシアティブ」を通じたAI協力、(ウ)海底ケーブル、オープンRAN、衛星通信、オール光ネットワーク等を含むFOIPデジタル回廊構想、(エ)CPTPPの拡充、(オ)海洋分野を始めOSA、ODA等を通じた安全保障面での協力等を挙げました。

3 結語

 高市総理大臣から、自律した、強靱な国々同士が協力をし、それぞれの平和と繁栄の基盤となる、「自由で開かれた」インド太平洋を創っていくことを呼びかけました。

(参考)別添

 高市総理大臣の外交政策スピーチ全文(英文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く和文(PDF)別ウィンドウで開く


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