ベトナム社会主義共和国
石破内閣総理大臣とトー・ラム書記長との会談
令和7年4月27日


現地時間4月27日午後6時00分(日本時間同日午後8時00分)から約70分間、ベトナム社会主義共和国を訪問中の 石破茂内閣総理大臣は、ベトナム共産党本部において、トー・ラム・ベトナム共産党書記長(H.E. Mr. To Lam, General Secretary of the Communist Party of Viet Nam)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。また、会談後、石破総理大臣はトー・ラム書記長主催の夕食会に出席し、両者は非常に和やかな雰囲気の中で関係を深めました 。
- 冒頭、ラム書記長から歓迎の言葉があり、両国間の包括的戦略的パートナーシップに基づき日ベトナム関係があらゆる分野で発展していることは喜ばしく、安全保障、経済、人的交流など各分野での協力に触れつつ、 両国関係を更に発展させたい 旨述べました。さらにラム書記長より、大阪・関西万博が成功裏に開幕したことへの祝意がありました。
- これに対し、石破総理大臣から、日本が成長著しいベトナムとの関係をアップグレードすることは、両国ひいては地域の安定と繁栄に資するものであり、両国で法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序や多角的自由貿易体制を維持・強化するために協力していきたい 旨述べました。
- 両首脳は、米国の関税措置やそれに対抗する中国の報復措置が世界経済や多角的貿易体制に与える影響を踏まえつつ、経済分野につき幅広く議論しました。石破総理大臣からは、本日、タンロン工業団地に進出している日本企業と直接意見交換したことを踏まえ、現下の状況によって影響を受ける日本企業の声に耳を傾け、ベトナムとも緊密に意思疎通していくことを重視している旨述べました。
- 更に、石破総理大臣から、両国の安全保障協力はますます重要になっており防衛協力を強化していきたい旨述べました。また、日本はベトナムのかけがえのないパートナーとして、半導体、GXといった新たな分野での協力を通じ 、ベトナムの 産業高度化を後押ししていきたい旨述べました。また、ラム書記長が進める様々な改革への期待を述べました。
- これに対し、トー・ラム書記長から、これまでの日本の社会・経済発展に対する貢献に対し感謝の意が述べられ、安全保障、経済分野においてより一層日本との協力を推進していきたい旨述べ、ベトナムの「新しい時代」に向けて日本がともに歩んでいくことへの期待が表明されました。
- 双方は、地域・国際情勢についても意見を交わし国際社会の重要課題への対応についても連携していくことで一致しました。