ベトナム社会主義共和国
日・ベトナム首脳電話会談
令和3年3月22日
3月22日、午前11時45分頃から約20分間、菅義偉内閣総理大臣は、グエン・フー・チョン党書記長兼国家主席(H.E. Mr. Nguyen Phu Trong, General Secretary of the Central Committee of the Communist Party of Viet Nam and President of Viet Nam)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、菅総理大臣から、本年の第13回党大会においてチョン党書記長兼国家主席が党書記長に再選されたことへの祝意と、客年10月の訪越時に受けた歓迎に対する謝意を述べました。これに対し、チョン党書記長から謝意が伝えられるとともに、1月の共産党大会を受けた今後のベトナムの発展のために日本からの協力を得たいとの発言がありました。両首脳は、史上最良の日越関係の現状と今後の一層の発展を確認しました。
- 続いて菅総理大臣は、「インド太平洋国家」としての貢献の具現化としてワクチン接種のために不可欠な保冷設備の整備等、ベトナムにおけるコールド・チェーン整備を支援することを決定した旨伝達し、チョン書記長から日本の支援に対し謝意が示されました。また、菅総理大臣はコロナ禍において帰国を希望しながら帰国できない在日ベトナム人の帰国に向けてベトナム政府の協力を要請しました。これに対し、チョン党書記長からは、在日ベトナム人の早期帰国に向け両国で緊密に連携していきたい旨述べました。両首脳は、2023年の日越外交関係樹立50周年に向けて緊密に連携していくことで一致しました。
- 地域情勢について意見交換を行う中で、菅総理大臣から、中国海警法を含む最近の動向、東シナ海、南シナ海及びミャンマー情勢について深刻な懸念を表明しました。また、北朝鮮による拉致問題について、菅総理大臣から、引き続きの理解と協力を求めました。それに対し、チョン党書記長からは、国際場裏においても緊密に日本と連携していきたい旨述べました。