ラオス人民民主共和国
柘植外務副大臣のラオス人民民主共和国訪問(結果)
6月26日~27日、柘植芳文外務副大臣は、ラオス人民民主共和国を訪問したところ、概要は以下のとおりです。
1 政府要人等との意見交換
(1)サルムサイ副首相兼外相への表敬


26日、柘植副大臣は、サルムサイ・コンマシット・ラオス人民民主共和国副首相兼外相(H.E. Mr. Saleumxay KOMMASITH, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Lao People’s Democratic Republic)を表敬しました。
柘植副大臣から、ラオスがASEAN議長国として重要な役割を果たす本年、日ASEAN関係を一層強化したいと考えており、ラオスのASEAN議長国としての成功に向け引き続き協力していきたい旨述べるとともに、2025年の日ラオス外交関係樹立70周年に向けて、両国の「戦略的パートナーシップ」を新たな高みに押し上げるべく、両国間の協力を促進させていきたい旨述べました。
これに対し、サルムサイ副首相兼外相から、ラオス政府及び国民を代表し、これまでの日本によるラオスの経済社会開発への多大なる支援に対して謝意が表明されるとともに、両国関係の更なる発展のため、日本と緊密に協力していく旨述べました。
両者は、日ASEAN協力、日メコン協力について意見交換を行ったほか、要人往来、ラオス財政の安定化を始め、二国間関係についても幅広くやり取りを行い、引き続き、日ラオス関係を発展させるべく協力していくことを確認しました。
(2)ポーサイ外務副大臣との会談


26日、柘植副大臣は、ポーサイ・カイカムピトゥーン・ラオス人民民主共和国外務副大臣(H.E. Mr. Phoxay KHAYKHAMPHITHOUNE, Deputy Minister of Foreign Affairs of the Lao People’s Democratic Republic)と会談を行いました。
柘植副大臣から、両国の「戦略的パートナーシップ」を新たな高みに押し上げるべく、両国間の協力を促進させていきたい旨述べました。これに対し、ポーサイ副大臣から、両国関係の更なる発展のため、日本と緊密に協力していく旨述べました。
また、両者は、東アジア情勢、中東情勢、ウクライナ情勢等の地域・国際情勢について幅広く意見交換を行い、柘植副大臣から、ASEAN議長国であるラオスとの間で、引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。両者は、国際場裡における協力を一層強化していくことを確認しました。
2 その他
(1)無償資金協力2件の交換公文への署名

26日、柘植副大臣は、ポーサイ・カイカムピトゥーン外務副大臣と共に、無償資金協力「人材育成奨学計画」及び「南部地域における不発弾除去の加速化を通じた地域開発計画(フェーズ2)」の交換公文の署名式に出席し、これら交換公文に日本政府を代表して署名しました。
柘植副大臣は、署名式冒頭にポーサイ副大臣の挨拶に先立って挨拶を行い、これまでの25年間で440名を超えるラオスの行政官の日本留学を支援してきており、ラオス人卒業生が帰国後に各省の副大臣を含む幹部として活躍するなど人材育成奨学計画がラオスの経済社会開発を支えていることをうれしく思う旨述べた上で、今回の計画に参加して日本に留学する方々に、日本で将来財産となる人と人とのつながりを築き、日ラオス関係の一層の強化に貢献いただけることを期待する旨述べました。また、柘植副大臣は、日本がラオスの不発弾除去活動に継続的に協力していることに触れつつ、不発弾の除去により農地拡大やインフラ開発が進み、一層活力あるラオスの国づくりが行われることを期待するとともに、こうした様々な協力により、日本とラオスの「戦略的パートナー」としての関係が更に豊かになることを強く願う旨述べました。


(2)日系企業関係者との意見交換


26日、柘植副大臣は、夕食会を主催し、ラオスに進出する日系企業関係者との懇談を行いました。懇談において、各企業の事業の状況や事業において抱える問題等について聴取するとともに、ラオスにおけるビジネス環境の更なる改善のために必要な取組などについて意見交換を行い、長年ラオスで現地に溶け込みつつ両国の関係を支える存在となっている出席者を激励しました。
