ラオス人民民主共和国
河野外務大臣のラオス訪問(経済協力サイト等の視察)
4月7日(土曜日),ラオス人民民主共和国を訪問中の河野太郎外務大臣は,ビエンチャン市内視察を行ったところ,概要以下のとおりです。
1 ワッタイ国際空港
河野大臣は,日本政府が整備を支援しているワッタイ国際空港にて視察を行い,ラオス公共事業運輸省幹部及び整備に携わる日系企業関係者より,整備状況に関する説明を受けました。
【参考】ビエンチャン・ワッタイ国際空港ターミナル拡張計画(有償資金協力事業概要(PDF))
2013年以降,日本政府が円借款により,国際線旅客ターミナルビル拡張,国内線旅客ターミナルビル新設,駐車場整備,構内道路整備,誘導路整備,メンテナンスワークショップ整備等を行う。同空港は,ラオスの首都ビエンチャン唯一の空港。
2 COPE(Cooperative Orthotic and Prosthetic Enterprise)ビジターセンター
河野大臣は,UXO(不発弾)被害者に支援を行うNGO・COPEが運営するビジターセンターを視察し,ラオスにおける不発弾問題の現状につき説明を受けました。日本政府は長年に亘り,UXO処理分野においてハード・ソフト両面からの支援を行っています。
【参考】現在実施中の日本の支援(不発弾問題とCOPEビジターセンター(PDF))
- 不発弾除去組織における管理能力強化プロジェクト:日本人専門家を派遣し,計画的な除去活動の実施・モニタリング等のマネジメント能力の強化,カンボジア・CMACとの南南協力の促進を支援。
- 第二次地方開発と貧困削減のための不発弾除去の加速化計画:灌木除去機の導入・トレーニングや除去活動拠点の整備,除去活動費を支援。
- シェンクワン県等におけるクラスター子弾機械処理促進事業:JMAS(日本地雷処理を支援する会)が不発弾処理機や爆弾カット法による安全かつ効率的なUXO処理方法の導入を支援。
3 ブラインドサッカー
河野大臣は,ビエンチャン市内のブラインドサッカーラオスナショナルチームの練習場を視察し,日本人監督の下,東京パラリンピックに向けて練習を行う同チームを激励しました。また,河野大臣は,ブラインドサッカーボール(日本ブラインドサッカー協会提供)及びユニフォーム(日本サッカー協会提供)を贈呈しました。
【参考】(ブラインドサッカーラオスナショナルチーム:背景・経緯(PDF))
2016年6月,我が国NPO法人が中心となって,ラオス唯一のブラインドサッカーチームを設立。ブラインドサッカー専門の日本人指導者を短期招へい等を通して,強化した結果,2017年9月の第9回ASEAN Para Gamesにおいて,初出場で銀メダルを獲得。監督は,現地在留邦人が務める。