カンボジア王国

平成27年11月11日
11月11日,木原誠二外務副大臣は,訪日中のサム・ランシー・カンボジア救国党党首(H.E.Mr. Sam Rainsy, President of the Cambodian National Rescue Party)及びケム・ソカー同党副党首 (H.E.Mr.Kem Sokha, Vice-President)と会談したところ,概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

木原副大臣より,本年は日カンボジア友好条約署名60周年の節目であり,カンボジアは過去5回の国政選挙を通じて発展を実現してきたが,日本も選挙改革支援等を通じ,両国関係を発展させていきたい旨述べました。
これに対し,サム・ランシー党首より,日本は最大の援助国であり,日本政府・国民に対し,これまでカンボジアに頂いた国作りのための支援に感謝申し上げたい,2017年に地方選挙,18年には国政選挙が予定される中,日本の選挙改革支援はカンボジアの将来にとり極めて重要である旨述べました。

2 カンボジア政治情勢

サム・ランシー党首より,最近のカンボジア政治情勢は,10月に救国党国会議員への暴力事件が発生するなど緊張している,真の政治的安定を確保するためには民主主義に基づく政治的安定が重要である旨述べました。ケム・ソカー副党首からは,カンボジアの政治情勢の経緯に関して説明があり,与野党で暴力をさけつつ,「対話の文化」で取り組んでいく旨述べました。
これに対し,木原副大臣より,近年カンボジアは投資先として注目を集め,進出日系企業も増加しているところ,両国経済関係を発展させるためにも,政治的安定は不可欠であり,その観点からも,最近の暴力事件の発生を憂慮している旨述べました。また,木原副大臣は,日本として,次回選挙が自由・公正に行われることを重視しており,与野党双方で暴力の応酬ではなく,「対話の文化」を維持して頂きたい旨述べました。

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