報道発表
我が国主催PSI(拡散に対する安全保障構想)海上阻止訓練「Pacific Shield 25」の実施
令和7年11月25日
- 我が国は、12月2日から4日まで、東京及び房総半島沖の海空域において、拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練「Pacific Shield 25」及び5日、東京において、PSIに関するオペレーション専門家会合(OEG)を主催します。
- PSIは、国際社会の平和と安定に対する脅威である大量破壊兵器・ミサイル及びそれらの関連物資の拡散を国際法・各国国内法の範囲内で阻止するための国際的な取組です。具体的には、訓練や各種会合、ワークショップ等を通じて、各国の能力や認識の向上、情報交換、未参加国へのアウトリーチ等を行っています。我が国は、2003年の発足当初から積極的に参加しています。なお、PSIは、特定の国家や非国家主体を対象とするものではありません。
- 今次訓練は、2013年のPSIの10周年記念会合で創設されたアジア太平洋ローテーション訓練として開催されます。我が国から、外務省、警察庁、財務省(税関)、海上保安庁及び防衛省・自衛隊等の関係省庁が参加するほか、同ローテーション訓練に参加しているオーストラリア、ニュージーランド、韓国、シンガポール、米国が参加する予定です。また、インド太平洋地域を中心とした国々にオブザーバー参加招請を行っています。
- 具体的には、アカデミック・セッション、机上訓練、港湾や洋上での訓練を実施します。今次訓練は、参加各国及び関係機関の連携強化や大量破壊兵器等の拡散阻止に対する国際社会の強い意思の表明という観点からも重要な意義を有するものです。こうしたPSIの目的や取組に関するインド太平洋諸国の理解を深める好機となることが期待されます。
- なお、我が国によるPSI訓練の主催は、2004年10月の海上阻止訓練「Team Samurai 04」、2007年10月の海上阻止訓練「Pacific Shield 07」、2012年7月の航空阻止訓練「Pacific Shield 12」及び2018年7月の海上阻止訓練「Pacific Shield 18」に次いで5回目となります。また、我が国によるOEGの主催は、2010年11月のOEG会合の主催以来、2回目となります。

