報道発表

英利外務大臣政務官の第4回EU・インド太平洋閣僚会合出席(結果)

令和7年11月21日
閣僚会合出席者の集合写真 © European Union, 2025
基調講演を行う英利政務官 © European Union, 2025, CC BY 4.0
英利政務官とカッラス上級代表の記念撮影

 11月20日から21日にかけて、英利アルフィヤ外務大臣政務官は、ベルギー王国・ブリュッセルの欧州理事会本部で開催された第4回EU・インド太平洋閣僚会合に出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 全体会合(開会セッション)
     11月21日、英利政務官は、第4回インド太平洋閣僚会合の全体会合における開会セッションで基調講演を行い、自由で開かれた安定的な国際秩序が、パワーバランスの歴史的変化と地政学的競争の激化に伴い、大きく揺らいでいることを指摘しつつ、力又は威圧による一方的な現状変更の試みは、欧州であってもインド太平洋であっても許されないことを強調し、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分な中で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化することの重要性を訴えました。また、来年に10周年を迎える「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を引き続き力強く推進し、時代に合わせて進化させていくこと、FOIPを前進させるため、欧州、豪州、ニュージーランド、韓国、ASEAN、南アジア、太平洋島嶼国等との連携を一層強化していくことを強調しました。
  2. 分科会
     続いて、カヤ・カッラス欧州連合外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長及びマリア・テレサ・ラザロ・フィリピン共和国外務大臣による共同議長のもと開催された「現在の地政学的展開に直面する安全保障の優先事項」の分科会において、英利政務官は、インド太平洋における厳しい安全保障環境について触れつつ、欧州とインド太平洋の更なる協力の拡大・深化が重要であること、また、EUが「欧州防衛白書」において、日本を含むインド太平洋のパートナーとの安全保障・防衛協力強化を明記したことを高く評価しつつ、欧州との対話と協力を一層強化し、特に防衛産業、海洋安全保障、サイバー、宇宙、ハイブリッド戦への対応等において、協力していきたいこと等を述べました。
  3. さらに、今次会合の機会に、英利政務官は、会合主催者のカッラス上級代表のほか、各国の外務大臣をはじめとする代表団長とそれぞれ短時間の懇談を行いました。

(参考1)第4回EU・インド太平洋閣僚会合

 EU加盟国、域外の招待国・機関(ASEAN、太平洋島嶼国、中東、アフリカ等)等、65以上の国・機関が出席。全体会合に加え、「現在の地政学的展開に直面する際の安全保障上の優先事項」、「共有された繁栄、経済安全保障、デジタル接続性」、「クリーンで持続可能な未来のための共通の努力」の分科会が開催された。


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