報道発表

第1回日独外相戦略対話

令和7年8月18日
ヴァーデフール外相と握手する岩屋外務大臣
日独外相戦略対話の様子
岩屋外務大臣とヴァーデフール外相による共同記者発表

 8月18日、午前11時30分から、岩屋毅外務大臣は、訪日中のヨハン・ヴァーデフール・ドイツ連邦共和国外務大臣(H.E. Dr. Johann Wadephul, Minister for Foreign Affairs, Federal Republic of Germany)との間で第1回日独外相戦略対話(会談約45分間及びワーキング・ランチ約60分間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭

  1. 岩屋大臣から、ヴァーデフール外相の訪日を歓迎するとともに、国際秩序が厳しい挑戦に直面する中、アジアと欧州を牽引し、G7メンバーでもある日独の連携、協力の必要性は高まっている旨を述べつつ、日独間で初の外相戦略対話を実施できることは時宜にかなったものである旨を述べました。
  2. これに対し、ヴァーデフール外相は、日本は価値や原則を共有するアジアで特別なパートナーであり、今回の戦略対話を通じ一層協力を深めていきたい旨述べました。

2 二国間関係

  1. 岩屋大臣から、欧州・大西洋とインド太平洋は益々不可分であり、アセット展開等を通じたインド太平洋地域への関与継続を歓迎する旨を述べ、両外相は、安全保障分野での両国間協力を今後更に具体化するため、次回外務・防衛閣僚会合(「2+2」)の早期開催や、サイバー、防衛装備・技術協力等の分野の協力強化に加え、官民の枠組みも活用した両国間の安全保障に関する対話を強化していくことで一致しました。
  2. また、両外相は、近年重要性を増している、サプライチェーン強靱化を含む経済安全保障上の課題に日独で協力して対処するため、昨年立ち上げた日独経済安全保障協議での議論を推進すべく、本年秋にも第2回協議を開催することで一致しました。
  3. さらに、両外相は、日独フォーラムや本年設立40周年を迎えるベルリン日独センターの活動を推進することで、両国間の知的・人的交流の基盤を強化していくことを確認しました。

3 地域・国際情勢

  1. 両外相は、ウクライナ情勢について最新の状況を踏まえて意見交換を行い、公正かつ永続的な平和の実現に向けて両国で緊密に連携していくことで一致しました。
  2. また、両外相は核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとするインド太平洋地域情勢、中東・アフリカ情勢等についても意見交換し、今後とも国際社会の諸課題に対し、日独両国が緊密に連携して対応していくことで一致しました。
  3. さらに、両外相は、安保理改革を含む国連の機能強化に向けて両国で連携していくことで一致しました。

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