報道発表

エチオピア連邦民主共和国に対する無償資金協力「アディスアベバにおける感染症治療専門病院整備計画」に関する書簡の署名・交換

令和7年5月19日

 5月16日(現地時間同日)、エチオピア連邦民主共和国の首都アディスアベバにおいて、柴田裕憲駐エチオピア連邦民主共和国日本国特命全権大使とアフメド・シデ・エチオピア連邦民主共和国財務大臣(His Excellency Mr. Ahmed SHIDE, Minister of Finance of the Federal Democratic Republic of Ethiopia)との間で、25億2,100万円を供与限度額とする無償資金協力「アディスアベバにおける感染症治療専門病院整備計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. エチオピアでは、呼吸器感染症が死因の第三位に挙げられる等、感染症疾患による死亡が依然として多くなっています。アディスアベバ市内の国立セントピーターズ専門病院(SPSH)は、同国で唯一、多剤耐性結核の治療、研究、教育を行う病院として認証を得ている等、同国の保健省から感染症に係る中核的拠点と位置付けられる専門病院ですが、感染の予防設備を備えた施設、病床、機材等が不足しているため、その役割を十分に果たせていない状況にあります。
  2. この協力は、SPSHにおいて、感染症診断・治療及び研修のための施設・機材を整備することにより、質の高い医療及び研修の提供が可能な体制強化を図り、もってエチオピアの保健システムの構築及び医療サービスの質の向上に寄与するものです。
  3. 我が国は、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD 8)において、感染症対策及びユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成への貢献を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

(参考)エチオピア連邦民主共和国基礎データ

 エチオピア連邦民主共和国の面積は約109万7千平方キロメートル、人口は約1億2,869万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,110米ドル(2023年、世界銀行)。


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