報道発表
コンゴ民主共和国に対する無償資金協力「キンシャサ市モンアンバ地区における電力アクセス改善計画」(追加贈与)に関する書簡の署名・交換
令和7年5月12日
5月9日(現地時間同日)、コンゴ民主共和国の首都キンシャサ市において、小川秀俊駐コンゴ民主共和国日本国特命全権大使と、テレーズ・カイクワンバ・ヴァグナー・コンゴ民主共和国外務・国際協力・仏語圏大臣(H.E. Ms. Thérèse KAYIKWAMBA WAGNER, State Minister, Minister for Foreign Affairs, International Cooperation and Francophonie, the Democratic Republic of the Congo)との間で、2023年(令和5年)11月1日に書簡の署名・交換を行った無償資金協力「キンシャサ市モンアンバ地区における電力アクセス改善計画」(供与限度額27.10億円)について、物価高騰等の影響により資金が不足したことから、供与限度額を38.98億円に変更することに関する書簡の署名・交換が行われました。
- コンゴ民主共和国においては、長年の政情不安や過去の内戦等を背景に、全国平均電化率が、サブサハラ・アフリカ地域の平均43%と比べても極めて低い約20%にとどまっています。電力供給の不足は、発電量の絶対的不足のみならず、変電及び送配電設備の容量不足も大きな原因となっており、同国の安定的な電力供給のためには、既存の変電及び送配電設備の増強・改修が喫緊の課題となっています。
- この協力は、キンシャサ市の経済開発地区であるモンアンバ地区において、既存の変電所の改修を行うことにより、同地区の電力供給の安定化を図り、もって同地区の経済活動活性化と住民の生活環境改善を通じた同国の経済開発及び持続的な経済成長に寄与するものです。
- 我が国は、2022年(令和4年)年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、自由で開かれた国際経済システムの強化に向けた「質の高いインフラ投資」への支援を行うことを表明しており、これらの協力は、同表明を具体化するものです。
(参考)コンゴ民主共和国基礎データ
コンゴ民主共和国の面積は約234万5千平方キロメートル、人口約9,901万人(2022年、世界銀行)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は660米ドル(2023年、世界銀行)。