報道発表
スーダンでの壊滅的な戦争の勃発から2年を迎えるにあたってのG7外相声明
4月16日(日本時間)、G7外相は、標記声明を発出しました。
(声明仮訳)
我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7外相及び欧州連合(EU)上級代表は、スーダン国軍(SAF)と即応支援部隊(RSF)の間での壊滅的な戦争の勃発から2年を迎えるにあたり、スーダンにおいて継続している紛争、残虐行為及び深刻な人権侵害を明確に非難する。
SAF及びRSFの行動の直接的な結果として、スーダンの人々、特に女性及び子供は、世界最大の人道的及び避難民危機、並びに紛争関連の広範な性的暴力、民族的動機による攻撃及び報復殺害を含む継続的な残虐行為に耐えている。これらは直ちに終わらなければならない。
我々は、エルファーシル及びその周辺において、RSFがザムザムやアブショク国内避難民キャンプで行った、人道支援従事者を含む多数の死傷者をもたらしている攻撃を強く非難する。民間人は保護され、安全な通行が認められなければならない。
飢饉がスーダン全土に広がり続ける中、G7メンバーは、民間人の飢餓が戦争の手段として使用されているとの報告に心を痛めており、そのような行動は国際人道法の下で禁止されていることを改めて強調する。
我々は、紛争当事者に対し、国際人道法の下での義務及びジッダ宣言に基づくコミットメントを堅持するよう求める。これには、常に民間人及び戦闘員並びに民間施設及び軍事目標を区別する極めて重要な責任が含まれる。
我々は、全ての紛争当事者に対し、効果的な越境人道支援のために障害を取り除き、現地及び国際人道関係者の安全と治安を確保し、南スーダン及びチャドを通るものを含むスーダンへの全ての国境を超える人道アクセスを許可するよう求める。我々は、「エマージェンシー・レスポンス・ルーム」が民間人の支援及び保護において果たす重要な役割を認識し、その保護を求める。さらに、我々は、ダム及び通信システムを含む民間人が依拠している重要インフラへの攻撃を控えるよう全ての当事者に求める。
我々は即時かつ無条件の停戦を求め、SAF及びRSFの双方に対し、真剣で建設的な交渉に意味のある形で取り組むことを要請する。全ての外部勢力は、2024年にパリで開催されたスーダンと周辺国のための国際人道会合で採択された原則宣言及び国連によるダルフールに対する武器禁輸措置に従い、紛争をさらに煽るようなあらゆる支援を停止しなければならない。我々はSAF、RSF及びその同盟民兵による全ての違反及び不法な攻撃を非難する。
スーダンにおける持続可能な平和のためには、いかなる紛争の解決もスーダン市民の声に根ざしていなければならない。女性、若者及び市民社会は全ての和平プロセスに意味のある形で含まれなければならない。
我々は、民主的な移行への支持を再確認し、自由、平和及び正義への願いを反映した国の未来を形作るために努力するスーダンの人々との連帯を表明する。
スーダンの主権、統一及び領土一体性は最優先事項である。
G7メンバーは、世界最大の人道危機を終わらせ、紛争の終結を確保するために、ロンドン・スーダン会議を含む、共同での外交努力を深化させることに引き続きコミットする。