報道発表

イラク共和国に対する一般文化無償資金協力「スレイマニア博物館における展示、保存及び修復のための機材整備計画」に関する書簡の署名・交換

令和7年3月26日

 3月25日(現地時間同日)、イラク共和国の首都バグダッドにおいて、遠藤彰駐イラク共和国日本国特命全権大使と、フアード・フセイン・イラク共和国副首相兼外相(H.E. Mr. Fuad Hussein, Deputy Prime Minister and Foreign Minister of the Republic of Iraq)との間で、スレイマニア博物館に機材(展示、保存、修復用機材等)を整備するための1億1,620万円を限度とする一般文化無償資金協力「スレイマニア博物館における展示、保存及び修復のための機材整備計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. スレイマニア博物館は、イラク北東部に位置し、クルドの歴史・文化の中心地の1つである同地域を代表する文化施設です。同博物館には、紀元前からの貴重な考古資料約6万4,400点が展示・収蔵されており、研究、保存・修復活動も行われているだけでなく、若い世代にクルディスタン地域の歴史・文化を伝える教育の場ともなっています。
    しかしながら、展示、保存及び修復のための機材の劣化や不足により、適切な環境の下での展示や必要な保存・修復作業を十分に行うことができない状態が続いています。
  2. この協力は、重要な考古遺物の展示、保存及び修復に必要な機材を整備することにより、同博物館の展示及び保存修復の質を向上させ、クルディスタン地域の文化財保護促進と教育セクターの発展に寄与するものです。

(参考)イラク共和国基礎データ

 イラク共和国は、面積約43万83百平方キロメートル(日本の約1.2倍)、人口約4,550万人(2023、世銀)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は5,600米ドル(2023年、世界銀行)。


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