報道発表
第2回日・メコンSDGsフォーラムの開催(結果)
令和7年3月13日

3月13日、第2回日・メコンSDGsフォーラムが、日本・タイ王国両政府の共催によりタイ王国の首都バンコクにて開催されました。日本から柏原裕外務省南部アジア部参事官、タイからプラーンティップ・タイ王国外務省国際経済局次長(Ms. PRANGTIP Kanchanahattakij, Deputy Director General, Department of International Economic Affairs, Ministry of Foreign Affairs)が共同議長を務めました。
- このフォーラムには、日本及びメコン諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)の関係省庁、並びにメコン河委員会、大学等から専門家等が出席し、メコン地域における越境環境課題について意見交換を行いました。
- セッション1では、「水資源管理」をテーマとし、メコン河等の水資源の管理のあり方について議論を行い、メコン河委員会の役割の重要性について確認しました。
- セッション2では、「越境ヘイズと汚染」をテーマとし、ヘイズ汚染による健康被害について理解を深めつつ、メコン地域一体でヘイズ汚染軽減に取り組む重要性について議論しました。
- この機会に、日本政府からは、メコン河の干ばつ・洪水対策を目的とした早期警報システムの強化のためのメコン河委員会に対する無償資金協力や、メコン地域におけるヘイズ汚染の早期警戒システム導入に向けた支援などの日本の協力について紹介しました。
- 日本政府としては、メコン地域をより持続可能で、多様で、包括的なものとするため、引き続き「2030年に向けたSDGsのための日・メコンイニシアティブ」及び、現在進めている日・メコン協力の指針「日・メコン協力戦略2024」の下、メコン地域におけるSDGsを推進していきます。
(参考1)越境ヘイズ
一国で発生した煙や汚染物質が風によって国境を越え、他の国々に影響を及ぼす現象。特に東南アジアで見られ、焼畑農業や森林火災が原因で、周辺国に深刻な大気汚染をもたらす。