報道発表
リベリア共和国に対する無償資金協力「ジャパン・フリーウェイ延伸計画」に関する書簡の署名・交換
令和7年3月13日
3月12日(現地時間同日)、リベリア共和国の首都モンロビアにおいて、義本博司駐リベリア共和国日本国特命全権大使(ガーナ共和国にて兼轄)と、イブラヒム・アル・バクリ・ニェイ・リベリア共和国国際協力・経済統合担当外務副大臣(Dr. Ibrahim Al-Bakri NYEI, Deputy Minister for International Cooperation and Economic Integration of the Ministry of Foreign Affairs of the Republic of Liberia)との間で、供与限度額27.25億円の無償資金協力「ジャパン・フリーウェイ延伸計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- リベリアでは、長年の内戦の結果、首都圏の主要幹線道路の損壊・老朽化が深刻であり、同国の道路舗装率は約6.4%に留まっています。加えて、首都モンロビアの人口は年率約3.4%で増加しており、北部・東部の住宅街が広がりを見せています。他方、官庁やオフィス街、商業施設や病院・大学等の公共施設は南部に集中しており、3つのルートしかない南北縦断道路に交通が集中しています。恒常化する交通渋滞や劣悪な道路整備状況は国内輸送コストの増大並びに貿易競争力の阻害要因となっており、病院等公共サービスへのアクセスの観点からも道路整備は喫緊の課題となっています。
- この協力は、南北縦断道路の一区間であるジャパン・フリーウェイ西端とガブリエル・タッカー橋北端までの区間において、既存4車線(片側2車線)を改修することにより、対象区間の円滑かつ安全な道路交通の確保を図り、もってモンロビア首都圏を含むリベリア国内及び隣国との広域な人流・物流の活性化を通じた同国のインフラ整備支援に寄与するものです。
- 我が国は、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を支持するとともに、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「連結性・質の高いインフラ投資」に取り組むことを表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)リベリア共和国基礎データ
リベリア共和国は、面積約11万14百平方キロメートル(日本の約3分の1)、人口542万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は730米ドル(2023年、世界銀行)。