報道発表
シリア・アラブ共和国に対する無償資金協力「ダマスカス郊外における脆弱な子供及び女性の保健・栄養サービスへのアクセス改善計画(UNICEF連携)」に関する書簡の署名・交換
令和7年3月11日
3月11日(現地時間10日)、国際連合児童基金(UNICEF)本部のある米国・ニューヨークにおいて、御巫智洋国際連合日本政府代表部特命全権大使兼次席常駐代表とマンディープ・オブリエン国際連合児童基金公的パートナーシップ局長(Ms. Mandeep O'BRIEN, Director, Public Partnerships Division of the United Nations Children's Fund)の間で、8.13億円を供与額とするシリアに対する無償資金協力「ダマスカス郊外における脆弱な子供及び女性の保健・栄養サービスへのアクセス改善計画(UNICEF連携)」に関する交換公文の署名・交換が行われました。
- 2011年(平成23年)3月のシリア危機発生から13年が経過し、シリアでは、昨年時点で1,670万人が人道支援を必要とする状況にあると推定されていた中で、昨年12月にシリア前政権が崩壊し、更なる人道状況の悪化が懸念されています。国内避難民及び帰還民の増加により、保健サービスに対する需要は今後数か月の間でさらに高まると予想され、保健分野における支援が喫緊の課題となっています。
- この協力は、ダマスカス郊外県において、一次医療施設の修復及び保健サービス提供体制の強化等を行うことにより、紛争等の影響を受けた子供及び女性を主とする脆弱な避難民、帰還民及びホストコミュニティ住民の保健栄養サービスへのアクセス改善を図り、もって同国の人道状況の改善に寄与することが期待されます。
(参考)シリア・アラブ共和国基礎データ
シリア・アラブ共和国の面積は約18万5千平方キロメートル、人口は約2,213万人(2022年、世界銀行)。モザンビーク共和国の面積は約79万9千平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は約3,389万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は530米ドル(2023年、世界銀行)。