報道発表

バングラデシュ人民共和国に対する無償資金協力「コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民のための人道支援計画(UNICEF連携)」に関する書簡の署名・交換

令和7年3月4日

 3月4日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、齋田伸一駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、ラナ・フラワーズ国際連合児童基金(UNICEF)在バングラデシュ事務所代表(Ms. Rana FLOWERS, UNICEF (the United Nations International Children's Emergency Fund) Representative in the People’s Republic of Bangladesh)との間で、供与額5.00億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民のための人道支援計画(UNICEF連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. バングラデシュでは、2017年(平成29年)以降、ミャンマー連邦共和国から多くの避難民が流入し、受入れ先の避難地では、水くみ場やトイレ等の基礎的な生活施設・衛生用品の不足、感染症の蔓延や健康被害の深刻化といった問題が発生しています。また、食料の供給不足により、栄養不良に陥る新生児や妊産婦の割合が上昇していることに加え、教室や教師の不足が原因で基礎的な教育を受けることができない児童が増えています。
  2. 本協力では、バングラデシュのコックスバザール県及びバシャンチャール島において、ミャンマーからの避難民に対し、給水施設やトイレ・浴場の整備や維持管理、衛生キットの配布等の水・衛生分野のほか、急性栄養不良の予防・治療を含む母子保健の充実や、一次医療サービスの提供等の栄養・保健分野での支援を行います。また、学校・教材の整備やミャンマー語による授業の提供等の教育支援を実施します。これらの協力により、避難民の全般的な生活環境改善を図り、もって避難民を支えるバングラデシュ社会の脆弱性の克服に貢献することが期待されます。

(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14万7千平方キロメートル(日本の約4割)、人口1.71億人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,860米ドル(2023年、世界銀行)。


報道発表へ戻る