報道発表
日・ポーランド外相会談
令和7年2月28日


2月28日、午後6時30分から約35分間、岩屋毅外務大臣は、外務省賓客として訪日中のラドスワフ・シコルスキ・ポーランド共和国外務大臣(H.E. Mr. Radosław SIKORSKI, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Poland)と外相会談を行い、引き続いて共同記者発表を行った上で、午後7時20分から約60分間、ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。両外相は外相会談後、「2025年から2029年までの日本国政府とポーランド共和国政府との間の戦略的パートナーシップの実施のための行動計画」の署名式を行いました。
- 冒頭、岩屋大臣から、外務省賓客としての訪日を歓迎する、本年は両国関係を戦略的パートナーに引き上げて10周年となる、今般のシコルスキ外相の訪日を契機として戦略的パートナーシップの実施のための行動計画を改訂し、署名できることを歓迎したい、価値と原則を共有し、また現在EU議長国であるポーランドとの間で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持強化に向けて協力していきたい旨述べました。
- シコルスキ外相からは、昨年11月の電話会談に引き続き直接お会いできてうれしい、トゥスク首相が訪日する予定であり両国の協力を具体的に発展させたいと述べました。
- 岩屋大臣から、安全保障、経済、議員交流を含めた人的・文化交流を促進していきたい、特に本年は、大阪・関西万博が開催されるため、ポーランドの参加が同国の魅力をPRし、産業界の連携強化のよい機会となるよう協力していきたいと述べました。シコルスキ外相からは、安全保障協力の強化や、両国企業間の協力を含む経済関係の進展への期待が表明され、双方は二国間関係発展に向けて協力していくことで一致しました。
- また、岩屋大臣は、開始から4年目を迎えたロシアによるウクライナ侵略に関し、現在行われている各国の外交努力が、長年にわたる戦闘行為が終結し、一日も早い公正かつ永続的な平和の実現につながることが重要と述べ、両外相は、ウクライナの復旧・復興を含め、本件について両国で連携していくことで一致しました。
- 両外相は、インド太平洋など地域情勢についても意見交換を行いました。
(参考)別添
- 2025年から2029年までの日本国政府とポーランド共和国政府との間の戦略的パートナーシップの実施のための行動計画(英文(PDF)
/和文仮訳(PDF)
)
- 日・ポーランド戦略的パートナーシップに関する行動計画:改訂の意義及びポイント(PDF)