報道発表
アルメニア共和国に対する無償資金協力「ナゴルノ・カラバフからの避難民に対する精神保健及び心理社会的支援計画（UNICEF連携）」に関する書簡の署名・交換
令和7年2月27日
2月27日（現地時間同日）、アルメニア共和国の首都エレバンにおいて、青木豊駐アルメニア共和国日本国特命全権大使と、クリスティーン・ヴァイガンド国連児童基金アルメニア代表（Ms. Christine WEIGAND, Representative of the United Nations Children's Fund in the Republic of Armenia）との間で、供与額5.00億円の対アルメニア無償資金協力「ナゴルノ・カラバフからの避難民に対する精神保健及び心理社会的支援計画（UNICEF連携）」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- 2023年（令和5年）9月のアゼルバイジャン共和国による軍事行動の結果、ナゴルノ・カラバフから10万人（うち約3.6万人は子ども）を超える避難民が発生しました。これら避難民は、アルメニアに在住する親戚との縁やアルメニア側の行政支援等を頼りとした生活を余儀なくされており、また、子どもたちの多くは大きな心的ストレスを抱えています。
- 本協力は、2023年（令和5年）10月のナゴルノ・カラバフの避難民等に対する200万米ドルの緊急無償資金協力及び昨年2月の無償資金協力「ナゴルノ・カラバフからの避難民及びホストコミュニティのための基礎インフラ・社会統合支援計画（UNDP連携）」に続くものとして、ナゴルノ・カラバフからの避難民及びホストコミュニティの子どもに対し、心理面のケアに関する施設・機材整備、心理面のケアの提供者に対する能力強化及び啓発活動等を行うものです。これにより、子どもが抱える心的ストレスを軽減し平穏な日常生活への復帰を図り、もって社会的弱者の人間の安全保障の推進に寄与する事が期待されています。
（参考）アルメニア共和国基礎データ
アルメニア共和国は、面積約2万98百平方メートル（日本の約13分の1の大きさ）、人口約280万人（2024年、国連人口基金）、1人当たり国民総所得（GNI）は6,780米ドル（2023年、世界銀行）。