報道発表

バングラデシュ人民共和国に対する無償資金協力「サイクロン及び洪水で被災したコミュニティのためのインフラ復旧計画(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換

令和7年2月27日

 2月27日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、齋田伸一駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、ドミニコ・スカルペリ世界食糧計画(WFP)在バングラデシュ事務所代表兼所長(Mr. Domenico SCALPELLI, Country Director and Representative, WFP (World Food Programme) Bangladesh Office)との間で、供与額5.00億円の対バングラデシュ無償資金協力「サイクロン及び洪水で被災したコミュニティのためのインフラ復旧計画(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. 昨年、バングラデシュでは、5月にサイクロン「レマル」が来襲して以降、6月には北東部の中心都市シレットで鉄砲水、7月には北部の中心河川のジャムナ川流域での洪水、8月には東部の広範囲で大規模かつ継続的な洪水が発生し、合計で国土の約50%が水害を受け、1,800万人以上が被災しました。これらの一連の水害により、地方では農地だけでなく、道路、橋、堤防などが破壊され、農地と市場間、地方と都市間の輸送が遮断された状況が続いています。今後の復興と再建に向けた取組を行うためにも、小規模インフラの修繕・再建による通行回復が喫緊の課題となっています。
  2. 本協力では、被害が大きく復興に遅れがみられる6県(クルナ県、サトキラ県、ボルグナ県、クミラ県、ムーラヴィバザール県及びクリグラム県)の地域コミュニティにおいて、小規模インフラの復旧や災害リスク軽減のための行動計画策定等を行います。この協力により、同6県の復興促進及び激甚化する災害への強靱性強化が図られ、もってバングラデシュ社会の脆弱性克服に貢献することが期待されます。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14万7千平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億7,467万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,880米ドル(2023年、世界銀行)。


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