報道発表

「ASEAN未来フォーラム2025」岩屋外務大臣ビデオ・メッセージの発出

令和7年2月26日
ビデオメッセージを述べる岩屋外務大臣

 2月25日及び26日にベトナム社会主義共和国の首都ハノイで開催されている「ASEAN未来フォーラム2025」(ベトナム外交学院主催)に際して、岩屋毅外務大臣はビデオ・メッセージを発出したところ、メッセージの概要は以下のとおりです。

  1. 国際社会の分断と対立が深刻化し、安全保障環境が厳しさを増す中、インド太平洋地域の「要」に位置するASEANの役割は、地域全体の平和と繁栄にとって、ますます重要となっています。日本としても、最優先課題の一つとして、ASEANの統合を後押しするとともに、ASEAN諸国との一層の関係強化に取り組んでいく決意です。特に、今後は、GX、DXをはじめとする新たな分野における協力を推進し、活力ある未来を共に作っていきたいと考えています。アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想についても、具体的な協力を一層推進してまいります。
  2. 国際社会が大きく揺れ動いている今だからこそ、自由や法の支配を擁護し、多様性、包摂性、開放性を尊重していくことが重要です。日本は、ASEANの域外パートナーとして初めて、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」に対する全面的な支持を表明しました。AOIPが、開放性、透明性、包摂性、ルールに基づく枠組みといった、我が国の提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」と共通する原則を掲げていることを大変心強く思います。引き続き、ASEANと手を携え、AOIPの主流化を進めてまいりたいと思います。
  3. また、世界の成長センターとして発展するASEANが、地域のみならずグローバルな課題に取り組むことは、世界全体にとって極めて重要です。日本は、グローバルな規模でASEANとの協力を強化していきたいと考えています。日本とASEANが共に中東の安定と繁栄に貢献する「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)」は、その好例です。
  4. 日本とASEANは、「心と心」の繋がる真の友人です。共にアジア、そして世界の未来を創ってまいりましょう。

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