報道発表

コンゴ共和国に対する無償資金協力「食糧援助(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換

令和7年2月21日

 2月20日(現地時間同日)、世界食糧計画(WFP)の本部があるイタリア共和国の首都ローマにおいて、鈴木哲駐ローマ国際機関日本政府代表部特命全権大使兼イタリア共和国日本国特命全権大使と、ラニア・ダガシュ=カマラ世界食糧計画事務局長補(Ms. Rania DAGASH-KAMARA, Assistant Executive Director, Partnerships and Innovation Department, World Food Programme)との間で、供与額2.5億円の無償資金協力「食糧援助(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. コンゴ共和国は、都市周辺部や地方部における深刻な貧困問題等の課題を抱え、食料自給率は30%と低く、耕地の90%以上は未耕作で、海外からの食料輸入に大きく依存しています。同国の人口の約3割がWFPのハンガーマップにおいて「食料消費が不十分」な状態とされていることに加え、ロシアのウクライナ侵略の影響により食料需給の逼迫や物価上昇等が起きており、同国の食料安全保障への対策が急務となっています。
  2. この協力は、コンゴ共和国の食料安全保障の改善等を目的とし、同国に対し、WFPを通じ、我が国政府米や被災地産魚缶詰等による食糧援助を実施するものです。
  3. 我が国は、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD 8)において、食料危機対応・持続可能な農業生産支援に取り組むことを表明しており、この協力はこれを具体化するものです。
(参考)コンゴ共和国基礎データ

 コンゴ共和国の面積は約34万2千平方キロメートル(日本の約0.9倍)、人口は約618万人(2023年、世界銀行)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は2,470米ドル(2023年、世界銀行)。


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