報道発表

バングラデシュ人民共和国に対する無償資金協力「コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民のための救命サービス及び保健医療サービスの強化計画(WHO連携)」に関する書簡の署名・交換

令和7年2月20日

 2月20日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、齋田伸一駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、アフメド・ジャムシード・モハメド世界保健機関(WHO)在バングラデシュ事務所代表代理(Mr. Ahmed Jamsheed MOHAMED, Representative ad interim of the WHO (World Health Organization), Bangladesh)との間で、供与額5.00億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民のための救命サービス及び保健医療サービスの強化計画(WHO連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. バングラデシュでは、100万人を超えるミャンマーからの避難民が劣悪な衛生環境下で生活を余儀なくされており、非感染性疾患のほか、急性水様性下痢症、コレラ、ジフテリア、はしか(麻疹)、デング熱、疥癬、肝炎等の感染症の蔓延の危機に晒されています。また、過密化したキャンプでは感染症の拡大リスクが高く、避難民と同地域で生活する地元ホストコミュニティの住民にとっても生命・健康上の大きな脅威となっており、保健・医療サービスの強化が喫緊の課題となっています。
  2. 本協力は、バングラデシュのコックスバザール県及びバシャンチャール島に滞在するミャンマーからの避難民、また避難民を受け入れているホストコミュニティに対し、公衆衛生状況の調査・検査の実施や投薬、診療施設の拡充や医療機材・医薬品の調達、医療従事者の能力強化等を行うものです。この協力により、避難民とホストコミュニティの感染症を含む疾病の予防・拡大抑制を行うとともに医療・保健体制の強靱化を図り、もってバングラデシュ社会の脆弱性克服に寄与することが期待されます。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14万7千平方キロメートル(日本の約4割)、人口1億7,467万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,880米ドル(2023年、世界銀行)。


報道発表へ戻る