報道発表

「第四世代の原子力システムの研究及び開発に関する国際協力のための枠組協定」への署名

令和7年1月30日
署名の様子
参加者集合写真

 1月29日(現地時間同日)、「第四世代の原子力システムの研究及び開発に関する国際協力のための枠組協定」の署名式がパリで開催され、我が国からは、新美潤OECD日本政府代表部特命全権大使が出席し、署名を行いました。

  1. この枠組協定は、本年2月28日に有効期間を満了する現行協定の下で行われている第四世代原子力システムに関する国際的な共同研究開発を継続するために作成されたものです。
  2. これまでに、日本、フランス、スイス及び米国がこの枠組協定の締結手続を完了したことにより、この枠組協定は、協定の規定に従い、本年3月1日に発効します。
  3. この枠組協定の発効により、我が国と締約国・機関による共同研究開発が更に促進されることが期待されます。
(参考1)第四世代原子力システムに関する国際フォーラム(GIF)

 1999年、米国の呼びかけにより構築された、第四世代の原子力システムの研究及び開発に関する国際協力のための枠組みで、メンバーは、日本、アルゼンチン、豪州、ブラジル、カナダ、中国、フランス、韓国、ロシア、南アフリカ、スイス、英国、米国と欧州原子力共同体(ユーラトム)の13か国及び1機関。
 GIFは、研究及び開発対象として6つのシステム(ガス冷却高速炉(GFR)、鉛冷却高速炉(LFR)、溶融塩炉(MSR)、ナトリウム冷却高速炉(SFR)、超臨界水冷却炉(SCWR)、超高温炉(VHTR))を選定し、これらのシステム並びにシステムに共通する安全性及び不拡散性等の事項についての研究開発計画を作成。

(参考2)第四世代の原子力システムの研究及び開発に関する国際協力のための枠組協定

 2005年2月、当時GIFに参加していた10か国及び1国際機関のうち、我が国、カナダ、フランス、英国及び米国が署名し締約国となった、研究及び開発に関する協力の枠組みを規定する協定。
 その後、同枠組協定にはGIFの加盟国であるスイス、韓国、ユーラトム、中国、南アフリカ及びロシアが加入。2015年2月には、同枠組協定の有効期間を10年間延長する協定が締結され、有効期間を2025年2月28日まで延長。その後、2017年には豪州が同枠組協定に加入。


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