報道発表
コンゴ民主共和国に対する無償資金協力2件(「マタディ橋及びマタディ橋アクセス道路補修計画」及び「食糧援助」)に関する書簡の交換
令和6年12月24日
12月23日(現地時間同日)、コンゴ民主共和国の首都キンシャサ市において、小川秀俊駐コンゴ民主共和国日本国特命全権大使と、テレーズ・カイクワンバ・ヴァグナー・コンゴ民主共和国外務・国際協力・仏語圏大臣(H.E. Ms. Thérèse KAYIKWAMBA WAGNER, State Minister, Minister for Foreign Affairs, International Cooperation and Francophonie, the Democratic Republic of the Congo)との間で、供与限度額24.12億円の無償資金協力「マタディ橋及びマタディ橋アクセス道路補修計画」及び供与額5.0億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
- 対象案件の概要は次のとおりです。
- 無償資金協力「マタディ橋及びマタディ橋アクセス道路補修計画」(供与限度額24.12億円)
コンゴ民主共和国においては、長年の政情不安や過去の内戦等を背景にインフラの未整備及び老朽化が深刻な課題となっており、国内最大の河川港湾都市マタディ市と首都キンシャサ市を結ぶ陸運の要衝として重要なマタディ橋も同様の問題に直面しています。
この協力では、中央コンゴ州マタディ市において、マタディ橋の橋面舗装、橋梁本体及びアクセス道路の補修・保全を行うために必要な資金を供与します。これを通じて、物流・交通の安定化を図り、もって同国の連結性強化及び持続的な成長に寄与するものです。 - 無償資金協力「食糧援助」(供与額5.0億円)
同国においては、反政府勢力の活動によって不安定な治安情勢が継続する東部地域を中心に、何十万もの人々が繰り返し国内外で避難を強いられる状況が続いており、本年前半のみにおいても合計2,340万人が急性食料不安に陥り、推定280万人の子どもが急性栄養失調に陥ると予測されています。農業は低生産性から脱却できず、更にはロシアによるウクライナ侵略の影響により食料需給の逼迫や物価上昇等が生じており、同国の食料安全保障への対策が急務となっています。
この協力は、コンゴ民主共和国の食料安全保障の確保及び開発課題の解決を目的として、同国の食料及び栄養上のニーズがある人々に対し、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
- 無償資金協力「マタディ橋及びマタディ橋アクセス道路補修計画」(供与限度額24.12億円)
- 我が国は、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD 8)において、「質の高いインフラ投資」及び「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しており、これらの協力は、これらの表明を具体化するものです。
(参考)コンゴ民主共和国基礎データ
コンゴ民主共和国の面積は約234.5万平方キロメートル、人口約9,901万人(2022年、世界銀行)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は660米ドル(2023年、世界銀行)。