報道発表

ハイチ共和国に対する無償資金協力「平和及び社会的結束のための女性のリーダーシップ向上計画(UN Women連携)」に関する書簡の署名・交換

令和6年10月17日

 10月17日(現地時間16日)、ハイチ共和国のポルトープランスにおいて、西内和彦在ハイチ臨時代理大使と、マリア=ノエル・ヴァエサ国際女性機関(UN Women)米州・カリブ地域局長(Ms. Maria-Noel Vaeza, Regional Director for the Americas and the Caribbean, UN Women (The United Nations Entity for Gender Equality and the Empowerment of Women))との間で、供与額3.96億円の無償資金協力「平和及び社会的結束のための女性のリーダーシップ向上計画(UN Women連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. ハイチでは、2021年以降、誘拐・殺人等の重大犯罪のほか、武装集団による暴行や女性に対するジェンダーに基づく暴力(GBV)が増加し、急激な治安・人道状況の悪化をもたらしています。本年6月以降、国連安全保障理事会において、派遣決定されたハイチ多国籍治安支援ミッションが現地に到着し、今後、同ミッションによる治安機能回復への貢献が期待されるものの、現状では引き続き女性の保護、エンパワーメント、ジェンダー平等の推進に関するニーズが高い状況となっています。
  2. 本計画は、ハイチにおいて、GBVの被害を受けた女性を保護・支援し、その予防措置を講じるとともに、女性に対するエンパワーメントを推進することにより、同国におけるジェンダー平等を推進し、もって同国の社会開発の基礎となる強固な社会基盤の確立に我が国として寄与するものです。
  3. ハイチの治安・人道状況の回復は、特に脆弱な立場にある女性や子どもの保護含め、国際社会が重視する喫緊の課題となっています。我が国は、議長国を務めた昨年6月のG7広島サミットや、本年6月のG7伊プーリア・サミットにおいて、ハイチの安定化のための連携強化へのコミットメントを表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。
(参考)ハイチ共和国基礎データ

 ハイチ共和国は、面積約2.77万平方キロメートル、人口約1,158万人(2022年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は1,610米ドル(2022年、世界銀行)。


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