報道発表

日中外相電話会談

令和6年10月9日

 10月9日、午後6時から約45分、岩屋毅外務大臣は、王毅(おう・き)中国外交部長と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岩屋大臣から外務大臣就任の挨拶を述べ、それに対し、王毅外交部長から祝意が伝えられました。
  2. 双方は、日中両国が「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、「建設的かつ安定的な関係」を構築するという大きな方向性を共有していることを確認しました。また、岩屋大臣から、両政府の努力を通じて両国民が日中関係発展の果実を得られ、それが実感できるよう王部長と共に取り組んでいきたい旨強調しました。
  3. 双方は、ALPS処理水の海洋放出と日本産水産物の輸入規制に関する両政府の発表を共に評価し、岩屋大臣から、日本産水産物の輸入回復を早期に実現するよう求めました。
  4. 岩屋大臣から、ブイを含む東シナ海情勢、8月の中国軍機による領空侵犯事案や9月の空母による我が国領海に近接した海域の航行といった中国軍の活動の活発化につき、深刻な懸念を改めて伝え、領空侵犯について十分な説明を行うよう求めました。また、岩屋大臣から、台湾について、最近の軍事情勢を含む動向を注視している旨述べ、台湾海峡の平和と安定は我が国を含む国際社会にとって極めて重要である旨改めて強調しました。
  5. また、岩屋大臣から、邦人拘束事案や深圳で日本人学校の児童が暴漢に襲われ死亡した事件により、中国在留邦人の不安が高まっていることを指摘しつつ、一刻も早い事実解明を求め、再発防止のあり方について領事当局間で確認することを提起し、双方は、引き続き、意思疎通を行っていくこととしました。
  6. 双方は、日中両国の協力の可能性についても議論し、それを具体化していくべく、今後対話や協議を重ねていくこととなりました。

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