報道発表
第1回日本グローバル難民フォーラム・ネットワーク会合の開催
9月11日午後、国連大学において、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)日本事務所と外務省の共催により、国際機関、NGO、民間企業・団体等の関係者が集まり、第2回グローバル難民フォーラム(Global Refugee Forum(GRF))のフォローアップとなる第1回日本グローバル難民フォーラム・ネットワーク会合を開催したところ、概要は以下のとおりです。
なお、本ネットワーク会合は、様々な主体の連携の下、社会全体として難民・避難民問題に取り組む「社会全体アプローチ」の一環として、関係者が一堂に会し、第2回GRFにより立ち上げられた支援策の実施状況について情報共有を行うこと等を目的として開催されたものです。
- 冒頭、日下部英紀外務省国際協力局審議官から、第2回GRFで立ち上げられた人道・開発・平和の連携(HDPネクサス)のマルチステークホルダー・プレッジにおける日本の主導的な役割について触れ、第2回GRF後、様々なアクターによる支援の成果が出てきていることを歓迎すると共に、より一層の履行促進を図りたい旨述べました。また、2025年12月に開催される中間会合に向けて、社会全体アプローチの下、関係者と共に連携を深めて支援を推し進めていく重要性を強調しました。
- 続けて、参加者から、それぞれのプレッジ等についての実施状況が共有され、難民支援の輪をさらに広げることの重要性等について議論しました。
- 本会合では、引き続き、日本における関係者の連携を深めていくことで一致しました。
グローバル難民フォーラムは、UNHCRが主導する、難民グローバル・コンパクト(注)のフォローアップ会合。世界の難民受入国・ドナー国・国際機関等が一堂に会し、難民問題解決に向けた取組を共有し、今後の政策的貢献を示す場。第2回グローバル難民フォーラムは、2023年12月13日から15日にかけてスイス連邦・ジュネーブで開催。UNHCR及びスイスが主催し、コロンビア、フランス、日本、ヨルダン、ウガンダが共催国を務めた。
(注)難民グローバル・コンパクトは、2018年、増え続ける難民・避難民への対応として、難民支援のための新しい国際的な枠組みとして国連総会にて採択。(ア)難民受入国の負担軽減、(イ)難民の自立支援、(ウ)第三国での解決策の拡大、(エ)安全で尊厳のある帰還環境整備を目指す。
人道 (Humanitarian (H)) ― 開発 (Development (D)) ― 平和 (Peace (P)) の連携(Nexus)。人道支援と並行して、難民の自立支援や受入国の負担軽減のための開発協力を行い、さらに根本的な原因である紛争の解決・予防に向けた平和の取組を進めるアプローチ。