報道発表

日・ケニア外相ワーキング・ディナー

令和6年8月25日
ムダバディ長官と握手する上川外務大臣
ムダバディ長官を出迎える上川外務大臣

 8月25日、午後6時55分から約80分間、上川陽子外務大臣は、アフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合出席のため訪日中のウィクリフ・ムサリア・ムダバディ・ケニア共和国内閣筆頭長官兼外務・ディアスポラ担当長官(H.E. Dr. Wycliffe Musalia Mudavadi, Prime Cabinet Secretary and Cabinet Secretary for Ministry of Foreign and Diaspora Affairs of the Republic of Kenya)との間で、日・ケニア外相ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、ムダバディ長官の訪日を心から歓迎する旨述べました。続けて、法の支配をはじめ、基本的価値や原則を共有する同国と、本年2月のウィリアム・ルト・ケニア共和国大統領(H.E. Dr. William RUTO, President of the Republic of Kenya)訪日の成果を着実にフォローアップしていくことで、二国間関係及び国際場裡における協力を更なる高みへと引き上げたい旨述べました。これに対し、ムダバディ長官は、TICAD閣僚会合の成功に祝意を表するとともに、これまでの日本の支援及び日本企業の進出に謝意を表し、大統領の訪日のフォローアップ等を通じ、日本との二国間関係及び国際場裡での協力を一層強化していきたい旨述べました。
  2. 上川大臣から、本年2月のルト大統領の訪日の成果の進展について言及しつつ、ムダバディ長官の今次訪日に合わせ、同成果の着実なフォローアップを目的とした日・ケニア政策対話の立ち上げが合意されたことを大変嬉しく思う旨述べました。また、上川大臣から、日本企業の第三国連携を支援する仕組みも活用し、日本企業の進出を後押ししたい旨述べました。これに対して、ムダバディ長官は、立ち上げに合意した日・ケニア政策対話を通じて、ハイレベルを含め外務当局間で引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。また、ムダバディ長官から、ケニア政府として日本企業が直面する課題に対処する旨述べるとともに、経済面での第三国連携の可能性に賛同する旨述べました。双方は、連結性強化や海洋における協力の重要性及び「アフリカの角」特使の積極的な活用で一致しました。
  3. 双方は、安保理改革、ウクライナ情勢、アフリカの角地域情勢、その他の国際場裡における協力に関して意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。

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