報道発表
アフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合(二日目:セッション3、閉会式)
令和6年8月25日
8月25日、上川陽子外務大臣は、午後2時から約30分間、ホテルニューオータニにおいて開催されたアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合の閉会式に出席しました。また、深澤陽一外務大臣政務官は、午前9時から約3時間40分開催されたセッション3に出席しました。
TICAD閣僚会合にはアフリカ47か国が参加しました。
1 全体会合3(経済:「貿易と投資の促進」)
- 冒頭、深澤政務官より、「アフリカ域内外との貿易、アフリカへの投資促進」に向けた三つの視点を示しました。第一に、アフリカ自身の経済変革の取組促進として、アフリカ大陸自由貿易圏(African Continental Free Trade Area(AfCFTA))等が生み出す巨大市場を背景に、本年4月以降、アフリカ域外を中心とする6か国・7公館に経済広域担当官を指名したことを紹介しつつ、民間企業の対アフリカ貿易・投資を後押ししていく旨述べました。第二に、経済変革や革新的な社会課題解決のための、女性や若者による起業やスタートアップに対するアフリカ各国の振興策推進への期待を表明し、日本もアフリカと共に、スタートアップ・エコシステムの創出に貢献していく旨述べました。第三に、民間企業から見たアフリカへの期待の共有として、アフリカ各国が、民間セクターが現場で抱える困難や要望に真摯に耳を傾け、共に課題解決に取り組み、予見可能なレベル・プレイング・フィールドを創り出すことへの期待を表明しました。
- 今回の会合では、新たな試みとして、日・アフリカの多くの民間企業の参加も得て、上記三つの視点に焦点を当てたパネル・ディスカッションと、ネットワーキングセッションが行われました。官民一体となり、参加者間で、日本とアフリカ各国政府、国際機関によるスタートアップ・エコシステム構築支援の取組等について活発な議論が行われると共に、日・アフリカ企業間の新たな出会いの場が提供されました。
2 閉会式
- AU議長国であるモーリタニアのモハメド・サレム・ウルド・メルズーグ外務・アフリカ協力・在外モーリタニア人大臣(H.E. Dr. Mohamed Salem Ould MERZOUG, Minister of Foreign Affairs, Cooperation and Mauritanians Abroad of the Islamic Republic of Mauritania)による冒頭発言の後、各TICAD共催者から発言がありました。
- 最後に上川大臣から、「革新的解決の共創、アフリカと共に」を合言葉に、様々なアクターがアイディアを持ち寄り、未来志向の課題解決、若者と女性の重視、連結や知のプラットフォームの活用の3つの視点を念頭に置いた各セッションの議論を振り返りました。その上で、上川大臣から、今回の閣僚会合では、アフリカ側の考えをよく聞きながら、対話を通じて、課題解決を進めて行くことを重視しながら議論を行い、意見交換の中で多くの革新的な解決策が共有され、これらの解決策やアイディアをアフリカの各地に展開し、さらにグローバルな課題解決に貢献していくことで一致した旨述べた上で、閉会宣言を行いました。
- 閉会式では、今回の閣僚会合の成果として「TICAD閣僚会合共同コミュニケ」(別添)が採択されました。